優木せつ菜/故事/20話 私が作る世界!
外觀
| 角色 | 文字 | |
|---|---|---|
| くよくよしていても始まりません。 ライブの失敗は、ライブで取り返すのが一番です! 1 | ||
| うん! いつものせつ菜ちゃんが戻ってきたね! | ||
| はい! 胸を張って、栞子さんに見てもらえるライブにします! 落ち込んでなどいられません! 2 + | ||
| なにより今度こそ、私の100%の気持ちがこもった歌を、 応援してくれるみんなに届けたい…… 3 | ||
| そのためにも…… また協力、よろしくお願いします 4 | ||
| 私にできることなら | ||
| もちろん、私にできることならなんでもするよ | ||
| ありがとうございます! 忌憚のない意見を聞かせてください! 5 | ||
| 一緒にリベンジしようね | ||
| 気づけなかった私の失敗でもあるし、 一緒にリベンジしようね | ||
| はい。 今度こそ間違うことのないよう、自分の気持ちを見つめます! 6 + | ||
| と、いうわけで! 次のライブに向けての曲作りに、 みなさんの力を貸していただきたいのです! 8 | ||
| な~んて言いつつ、その顔は…… もうイメージが固まってるんじゃないの~? 9 | ||
| ふふっ。愛さん、鋭いですね……えいっ! 10 + | ||
| わわっ! いきなりハグだなんて嬉しいけど、どうしたせっつー! 13 | ||
| みなさんにも! えい、えい、え~い!! 14 | ||
| きゃっ! 15 | ||
| うわあっ! 16 | ||
| むぐっ! 17 | ||
| はむ~ 18 | ||
| い、いきなりどうしたのよ、せつ菜? 19 | ||
| あははっ。 これが、せつ菜ちゃんの新曲のヒントなんだよね | ||
| 新曲のヒント……? どういうことですか? 20 | ||
| 私の「大好き」を詰め込むために、 「大好き」を再確認しているんです! 21 | ||
| んん~? 彼方ちゃん、よくわかんないな~ 22 | ||
| ふふ。 きっと、わたしたちのことが「大好き」ってことじゃないかな? 23 | ||
| その通りです! 24 | ||
| ええーー!? せつ菜先輩の新曲…… てっきり、いつも通りハマってるアニメとかから 作るものだとばっかり…… 25 | ||
| 実は、栞子さんとの会話で、大事なことに気が付いたんです。それで、 改めて自分の「大好き」と向き合ったのですが……頭に浮かぶのは、 アニメや漫画、小説の主人公たちではなく、みなさんの顔でした 26 + | ||
| せつ菜さん…… 27 | ||
| 栞子さん、ありがとうございます! あのとき教えてくださったおかげで、 私の大切にしなければいけないことが、わかりました 28 | ||
| それに、私を肯定してくれてありがとうございます。 意見は違うけど、否定されない、受け入れてもらえる…… 自分はこれでいいんだと、自信が持てます 29 | ||
| だから私、次は自分の「大好き」を これでもかというくらいに詰め込んだ歌を歌います! 30 + | ||
| 他の人が大好きなものももちろん素晴らしいですが、 自分がそれを、その人と同じくらい大好きになるのは、 難しいことなのですよね…… 31 + | ||
| 「大好き」という気持ちには、 なろうと思ってなれるものじゃなくて、 気がついたらなっているものですから 32 | ||
| だから、私は誰かに求められて、 誰かの気持ちを代弁するような歌を歌うんじゃなくて、 私自身が、心からこれだと思えるものを、歌い続けていきます! 33 | ||
| その結果、私を応援してくれている人たちが、自分の気持ちとは ちょっと違う……と思ってしまうこともあるかもしれません。 だけど、それは仕方のないことですよね 34 | ||
| 誰もが、好きなことを好きって言える世界は、 自分の好きを他人に押し付ける世界じゃなくて、 みんなの「大好き」を、誰も否定しない世界なのですから! 35 | ||
| みんなの「大好き」を誰も否定しない世界、か……。 うん、その通りだね。 みんなに、せつ菜ちゃんの「大好き」を見てもらおう! | ||
| はい! 今度こそ、魂を燃焼させてみせます! 36 + | ||
| ですので、みなさん! もっと抱きしめさせてください!! 37 | ||
| よーし、どんとこーい!! 38 | ||
| あははは! 39 | ||
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