優木せつ菜/故事/6話 譲れないもの

角色	文字
せつ菜	はぁ、はぁ、はぁ…… 1 +
お疲れ様
PLAYER	お疲れ様、せつ菜ちゃん。これ、タオル。 ほら、早く汗拭かなきゃ風邪ひいちゃうよ
せつ菜	は、はい。 ありがとうございます。ふぅ 2
ちょっと休憩しよう？
PLAYER	せつ菜ちゃん、ちょっと休憩しよう？
せつ菜	いえ、もう少し走ってきます！ 3
PLAYER	ほどほどに、だよ？
PLAYER	せつ菜ちゃん、最近、ちょっと練習しすぎてない？ もう少しゆるめたほうがいいと思うんだけど……
せつ菜	心配させてしまってすみません。でも今回のソロイベントは、 しっかり体を作って歌もダンスもレベルアップしたいんです…… 4
せつ菜	私、同好会のみなさんと一緒に活動するようになってから、 見えていた世界が変わったんです 5
せつ菜	今まで見えていなかったことや気付けなかったことがわかって、 いろいろな面で成長できたと思うんです 6
せつ菜	だから、今回のソロイベントは、 少し成長した新しい『優木せつ菜』を ファンのみんなに見せられるいい機会だと思っていまして 7
せつ菜	今まで以上に練習をして、 自分の完成度をあげたいって考えているんです！ 8
PLAYER	そうなんだね。せつ菜ちゃんの考えはわかった。 じゃあ私がやるべきことは一つだけ
PLAYER	せつ菜ちゃんが無理しないように、見張ってること！
せつ菜	はい、頼りにしてます！ あなたがそうしてくれるなら、 私は頑張ることだけを考えられます！ 9 +
PLAYER	それなら今日の練習は終わり。ストレッチ、 いつもより長めにやってクールダウンに時間を使おう
PLAYER	おかしいな……。 もう待ち合わせ時間になったのに、せつ菜ちゃんがこない。 イベント当日なのに……こんなこと初めてだよ
PLAYER	具合悪くなっちゃったのかな？　迷子？ ……ううん、それなら連絡くれるはずだし、まさか事故！？ で、電話してみよう……！
PLAYER	……どうしよう。でない
PLAYER	とりあえず留守電にメッセージをいれておいたけど、大丈夫かな？
PLAYER	迎えにいきたいけど、今動いたらすれ違っちゃうかな…… ううん、やっぱり──……
せつ菜	ご……ごめんなさい！　お……遅れてしまいました！ 13
PLAYER	よ……よかった、せつ菜ちゃん！ なかなか来ないし、連絡もつかなかったから、 心配してたんだよ……！
せつ菜	本当にすみません！　すぐに準備しますから……！ 14
PLAYER	……せつ菜ちゃん、何かあった？ いつもはこんなふうに遅刻したりしないでしょ？
せつ菜	い、いえ、何でもないですよ。ただ、その、 寝坊しちゃいまして…… 15 +
PLAYER	せつ菜ちゃんが、こんな大事な日に寝坊なんてするはずないよ。 なにか隠してるでしょ？
せつ菜	わ、私だって寝坊くらいしますよ…… 16
PLAYER	私にはなんでも言ってほしいって、 生徒会選挙のときも話したよね？
せつ菜	あう……そうでしたね。えっと、でも大したことではないんです。 家を出るとき、ちょっと親に呼び止められてしまいまして 17
PLAYER	ご両親との話し合い、もしかしてまだ終わってなかった？ 生徒会をやめたら習い事をさせられるって言ってたやつだよね？
せつ菜	はい、実はまだ話し合いをしているところなんです。でも、 あのときも言ったように、そんなにすぐ解決できる問題だとは 思っていませんから 18
せつ菜	両親には、もっと話して、ちゃんとわかってもらうつもりです 19
せつ菜	……ごめんなさい。 なんだかあなたに心配をかけてしまっているみたいですね。 本当に大丈夫なんです 20
PLAYER	せつ菜ちゃんがそういうなら、信じる。 でも、何かあったなら私には言ってほしい。絶対に力になるから
せつ菜	ありがとうございます。でも、今は目の前にいるみんなに、 成長した『優木せつ菜』の歌を届けることだけ考えていたいです！ あなたには一番そばで見守っていてほしいです！ 21