優木せつ菜/理想の光に照らされて
< 優木せつ菜
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たのもー!! 3 |
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うわっ! え!? せつ菜!? な、何してんのよ、あんた、なんで音ノ木坂に…… 4 |
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絵里さんから、屋上で自主練をしていると 教えていただいたので! 6 |
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屋上に来た理由を聞いてるんじゃないのよ! はっ! そうか、敵情視察ね! いい度胸じゃない、たった1人でノコノコと―――― 7 + |
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にこさんの弟子になりに来ました! 8 |
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なるほど、弟子ね! そういうこと―――― いや、どういうこと!? 9 + |
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チャペルでのにこさんの言葉に私、心の底から感動したんです! 魂が震えたんです! 11 |
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チャペ……ああ、鞠莉のパーティの時ね 12 |
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自分の隣には常にファンがいる、 自分が向かう先は常にファンの元…… 実際にそこにいなくても、見えない糸で繋がっている 13 |
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あの時のにこさんの、 堂々として晴れやかな表情、気高さの中に滲む慈愛、 バージンロードを踏みしめる一歩一歩が勇ましく美しく…… 14 |
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自分への絶対的な自信と、ファンへの絶対的な信頼! まさにスクールアイドルの鑑! 理想の体現! 神々しさのあまり目眩がしたほどです!! 15 |
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めちゃくちゃ褒められてるけど圧がすごい! 16 |
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ですが、私は感動すると同時に失望しました……。 もちろん、にこさんにではありません。 自分にです 17 + |
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はあ……? なんでよ? あ、理想の姿を見せつけられて嫉妬しちゃったとか? 誰彼構わず魅了しちゃうって、ある意味ニコの短所よね~♪ 18 + |
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嫉妬をも撃ち砕く衝撃でした…… 19 |
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……あんた本当に大丈夫? 20 |
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私もこれまで多くのライブをこなし、 仲間達と時にぶつかり、時に励まし合いながら、 日々練習を続けてきました 21 |
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そんな自負があったせいでしょうか…… 私の心の隅に、僅かながらも驕りと、そして不安があったのです 22 |
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これだけやっているんだから大丈夫だ、大丈夫なはずだ…… 無意識のうちに、そう言い聞かせていることが あったと気付いたんです 23 |
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でも、そうしないと自我を保てないなど未熟も未熟! 半人前の更に半分! 四分の一人前です!! 24 + |
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チャペルでのにこさんを見て、それを思い知りました。 にこさんの固い信念が、私の心の闇を照らし出してくれたんです! 25 |
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にこさん、私を鍛え直していただけないでしょうか!? どうか師として私を導いてください! 26 |
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せつ菜…… あんたってほんと熱血というか、馬鹿みたいに真っ直ぐよねぇ…… ま、そこがあんたの短所で長所、か 27 + |
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仕方ないわね! そこまで言うなら受け入れてあげるわ。 ただし、私の指導は厳しいわよ 28 |
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はい! 何があってもついていきます! よろしくお願いします、にこ師匠!! 29 + |
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