園田海未/一宿一飯の恩返し
< 園田海未
角色 | 文字 |
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海未 | あとは掛け布団を掛けて……よし。 花丸と、善子――は、お風呂でしたね。 この布団で寝てください。今、花丸の分の寝間着も出しますので 1 |
花丸 | 何から何までありがとうございます、海未さん 2 |
海未 | はい、どういたしまして。ふふふ♪ 今夜だけで、何回「ありがとう」を言われたか分かりませんね 3 + |
花丸 | 何回言っても言い足りないずら。 だって、海未さんがいなかったら、 マル達、本当に野宿することになったかもしれないし…… 4 + |
海未 | そんなに気にしなくていいですよ。困った時はお互い様です。 私も、あなた達を夜の街に放り出すことにならなくて 安心したのですから 5 + |
花丸 | 海未さん、なんて優しいお方ずら…… やっぱりμ'sの大黒柱は、器の規模が違うずら……! 6 + |
海未 | だ、大黒柱だなんてそんな! さすがに大げさ過ぎます 7 + |
花丸 | このご恩は、必ずお返しします! 何なりとお申し付けください! 8 |
海未 | 花丸、もう寝ましょう。 緊急ライブや野宿の危機で疲れているんですよ。 横になれば気持ちも落ち着きます 9 |
花丸 | 海未さんを差し置いて就寝など! 10 + |
海未 | 何でも言っていいと言うから、寝ましょうと言ったのですが…… 11 |
花丸 | 掃除洗濯食事の用意……何でもやるずら! 12 |
海未 | うう…… これは何か頼まないと引き下がってくれそうにありませんね…… 13 + |
海未 | では、掃除…… 部屋の片付けを手伝っていただけますか? もう夜遅いですから、机や本棚の周りだけを軽く 14 |
花丸 | 分かりました! お任せくださいずら 15 |
花丸 | 参考書、本棚に並べ終わりました 17 |
海未 | ありがとうございます。 花丸は仕事が早いですね。 助かります 18 + |
海未 | 普段、来客がある時は事前に片付けるのですが、 今回は急だったので、色々出しっぱなしになってしまって 19 |
花丸 | 重ね重ね申し訳ないずら…… 20 |
海未 | あ、いや、咎める意図はないのですよ! 日頃からきちんと整頓をしていなかった私が―――― ああっ! 21 |
海未 | ああ、ノートが…… せっかく順番通りにまとめたのに 23 + |
花丸 | これって、もしかして作詞の―――― ん? 違うみたい……? この文章は…… 24 + |
海未 | うわあああっ!! ち、違います! それは、中学の頃から日々感じた心の揺らぎをしたため続けた 自作の詩集などでは、絶対ありませんから!!!! 26 + |
花丸 | 海未さん。安心して、誰にも言わないずら。 一生、マルの心の中だけに、留めておくからね 27 |
海未 | 留めなくて結構です!! 今すぐ忘れてくださ~~い!!!! 28 |