園田海未/故事/14話 心の届け方
外觀
| 角色 | 文字 | |
|---|---|---|
| (璃奈ちゃんが海未ちゃんに弟子入りしてから、 練習は毎日続いている。 海未ちゃんは驚くほど、熱心で……) | ||
| ~♪ 1 + | ||
| 今日の海未ちゃん、なんだかご機嫌だね | ||
| そうですか? 2 | ||
| 海未さん。どうしてそんなに優しく歌えるの? 3 | ||
| そうですね……ふふ、 今は璃奈に聞かせたくて歌っているからかもしれません 4 + | ||
| わわっ……! 璃奈ちゃんボード「きゅん」 5 + | ||
| 海未さんはすごい。 表情が豊かなだけじゃなくて、歌もダンスも優しくなったり、 かっこよくなったり、たくさん表情がある 6 | ||
| 私は、海未さんみたいに、表情をうまく出せないから…… 璃奈ちゃんボード「しょんぼり」 7 | ||
| 私も得意ではありませんよ 8 | ||
| そうなの? じゃあ、どうやって…… 9 | ||
| 私は、歌を届けるということは、 心を届けることだと思っているんです 10 | ||
| 心…… 11 | ||
| 璃奈は、自分が人にはどう映っているか、 考えてしまうのではありませんか? 12 | ||
| うん。見られてると思うと、緊張しちゃう 13 + | ||
| 私も同じです。 見られていると意識すると、緊張してしまうんです 14 | ||
| ですが、大切なのは人にどう見られているかではなく、 自分がどう考えているか。 自分の心を届けることだと思うんです 15 | ||
| ですから、自分の心を表現して、 届けることだけに意識を集中させるんです 16 | ||
| 海未ちゃん…… | ||
| だから、心に響くんだ | ||
| だから、海未ちゃんの歌はいつも心に響くんだね | ||
| これはあなたにサポートしてもらう中で、 気付いたことでもあるんですよ 17 | ||
| 自分と真剣に向き合ってるんだね | ||
| 自分と真剣に向き合ってるから、 海未ちゃんはいつでも素敵なんだ | ||
| 見失いそうになるときもあります。 それでも……大事なことを忘れない自分でいたいです 18 + | ||
| 自分の心を……届けることだけに集中…… 19 | ||
| 璃奈も、自分の心を届ければいいんです。 そう考えると、少し出来そうな気がしてきませんか? 20 | ||
| 私もソロライブをやったときは、とても不安でしたから…… 璃奈の気持ちはよく分かります 21 | ||
| ですが、璃奈なら一歩踏み出せると思いますよ。 それに、今までもソロで立派に活動しているではありませんか 22 | ||
| 璃奈には素敵なボードだってあります。 璃奈ちゃんボードが心を表現してくれることはあっても、 隠してしまうことはありませんから、安心してください♪ 23 | ||
| ありがとう……! 海未さん、本当に優しい。 どうしてそこまでしてくれるの? 24 | ||
| 璃奈が私の助言を求めてくれたのですから、 私は自分の考えを全部璃奈に伝えたいです。 もちろん、すべて受け入れてもらおうとは思っていませんが…… 25 | ||
| 海未ちゃんって……海未ちゃんって…… 素敵だなあ! | ||
| なっ!? 26 | ||
| うん……海未さん、好き…… 璃奈ちゃんボード「うるうる」 27 + | ||
| な、なんですか二人とも! 急に変なこと言って…… 二人でそんな風に私のことを見つめないでください~っ! 28 + | ||
| (やっぱり海未ちゃんってすごい。 海未ちゃんのことをそばで見ていられて、 本当に幸せだなあ……) | ||