園田海未/故事/6話 想いを手紙にこめて

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海未	今日もお疲れさまでした。明日は体育館に空きが出たので、 体育館での練習に変更になったそうです。聞きましたか？ 1
花陽	うん！　ステージ前のリハーサルが出来ると、 すごくすごく助かるよね 2
花陽	あの子が私たちの活動をお手伝いしてくれるようになってから、 練習の内容も場所も充実してきた気がするなあ 3
海未	やはり花陽もそう感じていたのですね。 本当に……いつも助けられてばかりです 4
海未	花陽……実は、少し前から考えていたことがあるんです 5
花陽	考えていたこと？ 6
海未	はい。私たちの活動をお手伝いしてくれているあの子に、 感謝の気持ちを込めて何か贈り物が出来たらと…… 7
花陽	そうなんだ！　いいね、きっとすっごく喜ぶと思う♪ 8
海未	ですが、まだ好きなものもあまり知らないんです 9
海未	ああ、もっとあの子のことを知りたいです 10
花陽	じーっ…… 11
海未	はっ……！？　ち、違います！ 12
海未	この場合、部活の手伝いをしてくれたお礼の品に ふさわしいものを知りたいという意味でですね！ 13
海未	もっと親密になりたいとか、そういう深い意味で 言っているわけではないのです！ 14
花陽	海未ちゃん！ 15
海未	は、はいっ！？ 16
花陽	私、いいこと思いついたよ！ 17
海未	いいこと……ですか？ 18
海未	便せん、便せんは……と 20
海未	……あった 21
海未	先ほど花陽が言っていたように、 こちらの方が私に向いているかもしれません 22
海未	手紙……ですか？ 23
花陽	うん。何を贈るか迷ったときは、海未ちゃんの気持ちを プレゼントしたらいいかなって 24
海未	気持ちをプレゼント…… で、ですが私の気持ちをもらって嬉しいでしょうか 25
花陽	もちろんだよ！　私だったら、絶対嬉しいし、 あの子も絶対喜ぶと思う！ 26
花陽	だから……ねっ！ 27
海未	花陽が言ってくれた言葉を信じて……手紙を書くことにしましょう 28
海未	「拝啓　平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます」 29 +
海未	ううっ、この想いを伝える自信が…… 31
海未	歌詞を考えるよりも、難しいかもしれません……困りました 32
海未	それでも明日の部活までには間に合わせなくては……頑張ります！ 33