宮下愛/故事/22話 涙も笑顔も
外觀
| 角色 | 文字 | |
|---|---|---|
| ……っ 1 | ||
| おはよう。 あ、愛ちゃん、今日は早い……あれ? | ||
| お、おはよ……ぐすっ 3 + | ||
| 何があったの!? | ||
| 愛ちゃん!? 何があったの!? 愛ちゃーん!! | ||
| だっ、大丈夫! 大丈夫だからっ! 4 + | ||
| どこか痛い!? | ||
| どうしたの、どこか痛い!? うわ、どうしよう……っ!! | ||
| あはは……もう、君の慌てぶりってばひどいなあ。 愛さんの涙もひっこんじゃったよ 5 + | ||
| なんで泣いてたの!? いやだよ、愛ちゃんが泣いちゃうようなことがあるなんて! 私でよかったら力になりたい! | ||
| あ~、なんか、安心する……。 君のそういうとこ、ほんと……すき…… 6 + | ||
| 無理して元気出さなくていいんだよ、 なにかつらいことがあるなら…… | ||
| ううん、ほんと大丈夫。 泣いてるって言っても、コレ嬉し涙だからさ 7 + | ||
| あのね、この間病院でライブしたでしょ? おねーちゃんが、病院のみんなから お手紙を預かってきてくれたんだ 9 | ||
| そのお手紙に、愛さんカンドーしちゃって…… 10 + | ||
| そ、そうだったんだ……よかった…… | ||
| すてきなお手紙だったんだね | ||
| うん! 11 | ||
| どんなことが書いてあったのか、聞いてもいい……? | ||
| もちろんだよ! 愛さん、このお手紙は君にも見てもらいたくて 持ってきたんだから 12 | ||
| 私に? | ||
| そうだよ。病院でのライブができるよう、 いろんな手配をしてくれたのは君だもん。 このお手紙は、愛さんだけが読むんじゃダメなんだよ 13 | ||
| ほら見て。ここ 16 + | ||
| 「愛ちゃんのライブのおかげで、気分が明るくなりました。 愛ちゃんの曲を、病室のみんなで歌ってます」 | ||
| 「絶対に愛ちゃんのライブに行きたいです。 だから、手術を受ける決心がつきました。 次はライブ会場で会いましょう」 | ||
| ……すごい。 愛ちゃんはみんなに元気と勇気を プレゼントしたんだね……ぐすっ…… + | ||
| わああっ! な、泣かないでよ~! 17 | ||
| ごめん、だって、本当にすごいことだから。 愛ちゃんのライブを見て、 みんな光を見つけることができたんだなって思ったら…… | ||
| ひ、光だなんてそんな……。 本当にそうなれたらいいなって思うけど…… 18 + | ||
| なれたんだよ、愛ちゃんは。 このお手紙がその証拠。 ライブやってよかったね、愛ちゃん! | ||
| う……うわーーーん!! 良かった~!! 良かったよお~~~!! 20 + | ||
| アタシ、誰かの力になれて、すっごく嬉しい! もっともっと、頑張るからあ~~~!! 21 | ||