小原鞠莉/エピソード/7話 スクールアイドルの事情
角色 | 文字 | |
---|---|---|
PLAYER | たっ……楽しかった……!! | |
鞠莉 | チラシも無事に配り終わったし、ご機嫌ね♪ | |
PLAYER | あんなにあった紙の束が今じゃすっかり無くなってる! 腕が軽いよ~♪ | |
その前に会ったのも最近人気の人たちだったし | ||
PLAYER | それに! 今行ってきた学校で会ったスクールアイドル、 ライブでは会場に入りきらないくらいファンが来る 大っ人気のグループだよ! | |
PLAYER | その前に行った学校のスクールアイドルも、 最近人気が上がってきてる人達だったし…… こんなの、ファンの人達に知られたら恨まれちゃいそう | |
元スクールアイドルの人達にも会えたし | ||
鞠莉 | うふふ♪ でも、なかなか興味深い話が聞けたわね。 人気を上げるための努力、ファンへの対応、 曲作りへの姿勢や工夫…… | |
PLAYER | 偶然母校に顔を見せに来たっていう 元スクールアイドルの人達にも会えちゃったし…… 付いて来てよかったー! | |
鞠莉 | うふふ♪ 最初は「付いて行っても役に立てないよ~」って 不安そうにしてたくせに~♪ でも、色んなお話が聞けて大満足ね | |
PLAYER | うん。ファンのために毎日動画をアップし続けるとか、 あえてダンスを踊らず、歌だけで勝負するとか…… みんな色々やってるんだね | |
鞠莉 | 曲作りをメンバーでローテーションしてるっていう話には びっくりしたわ~ | |
PLAYER | 曲がワンパターンになるのを防ぐため、だっけ。私も驚いた。 けど、メンバー全員が作詞作曲スキルを身に付けられるから、 いざって時は助かるかも | |
PLAYER | それと、学校生活とスクールアイドル活動の両立は、 どのスクールアイドルも悩んでるみたいだったね | |
鞠莉 | そうね。曲、ダンス、衣装…… それらを制作するための時間は、間違い無く学校生活を圧迫するわ。 ほかの部活と兼部してる場合は尚更ね | |
鞠莉 | スクールアイドルは、ほかの生徒より 勉強や学校行事に対する姿勢をシビアに見られがちよ。 学校の名前を背負って活動するんだから | |
鞠莉 | 自分達のイメージが、そのまま学校のイメージになり得る。 だから、その点についてスクールアイドル達が 敏感になるのは当然と言えるわ | |
PLAYER | うん……。 それに、人気が上がったことで、悩みや大変に 感じることが増えたっていうのには少し驚いたよ | |
PLAYER | 人気は上がれば上がるだけいい! って、 私なんかは考えてたからさ | |
鞠莉 | その感覚は間違ってないわよ。人気が高いということは、 それだけ多くの人の目に留まっているということだもの。 人気はあってなんぼデース☆ | |
鞠莉 | ただ、人気が上がって有名になれば、 それだけ周囲から受けるプレッシャーも大きくなる。 学校の中からも、外からも | |
PLAYER | 『シビアに見られる』の範囲が広がるってことだね。 人気が高くなればなるほど、求められるクオリティは上がり、 求める人も増える…… | |
PLAYER | スクールアイドルをやるのって、 相当な覚悟が要るんだってこと…… 色んなスクールアイドルから話を聞いて、改めて思ったよ | |
鞠莉 | うふふっ、コワイお顔~♪ 眉間がシワシワよ♪ | |
PLAYER | うあああ、ぐりぐり、やめて……い、いたい! | |
鞠莉 | おっと、ソーリー♪ | |
鞠莉 | 確かに、スクールアイドルは生半可な覚悟じゃ出来ないと思うわ。ずっと続けようと思うなら尚更ね。 つらいことも悲しいこともある…… | |
鞠莉 | けど、それを乗り越えてこそつかめる輝きが、必ずあるわ。 輝きを掴む日を夢見て、私達は毎日必死に頑張ってる | |
鞠莉 | だから、そのために出来ることは、何だってするのよ…… | |
PLAYER | ……鞠莉さん、やっぱり…… 理事長の仕事をしにきたわけじゃないよね | |
PLAYER | ずっと気になってたんだ。この前も、今日も、本当は Aqoursとして色んな学校やスクールアイドルを 調べてたんじゃないの? | |
鞠莉 | ……さすがね! 半分は正解。 理事長として学校のために調べてたっていうのも本当よ | |
PLAYER | 鞠莉さん…… | |
鞠莉 | けど、あなたの言う通り、 Aqoursの小原鞠莉として動いてたのもホント。 Aqoursを……もっと、輝かせたいから |