小原鞠莉/変わらない背中
< 小原鞠莉
角色 | 文字 |
---|---|
鞠莉 | 果南……あなたの背中、とてもあったかい…… 0 |
果南 | こら、耳元でしゃべるな。ぞわっとするでしょ 1 + |
鞠莉 | いやーん、果南は耳がウィークポイントなのね! 3 |
鞠莉 | ふぅ~ 4 + |
果南 | ぎゃっ! やめてってば! もー、怪我人なんだから大人しくしててよ 5 |
果南 | もうおぶってあげないからね! 下ろすからね! 6 |
鞠莉 | それはイヤ~ 7 + |
果南 | 全く……石段の途中で転んだ上に捻挫なんて。 初めて登る所じゃないんだから、しっかりしてよ 9 |
鞠莉 | むー。ビギナーでもベテランでも、 この石段をクリアするのはベリーハードだと思うわよ? 一段一段の大きさが不揃いだし、ごつごつしてるしっ 10 + |
果南 | 競争デース☆ なんて言って走り出さなきゃ ビギナーだろうと転ばないよ。ライブを控えた時期だったら 大騒ぎする事態なんだからね。分かってる? 11 |
鞠莉 | ……ごめんなさい 12 |
果南 | うむ。以後気を付けるように 13 |
果南 | ……そういえば、 小さい頃もこうやって鞠莉をおぶって帰ったことがあったね 14 |
鞠莉 | そんなことあったかしら? 15 |
果南 | あー、忘れたな、薄情者め。 石段じゃなかったけど、今回と同じで走り出した鞠莉が転んで…… あの時は確か、膝を擦りむいたんだよ 16 + |
果南 | 座り込んだまま痛い痛いって泣くから…… 仕方なく私が家までおんぶしてあげたの 17 |
鞠莉 | ああ……思い出したわ 18 |
鞠莉 | 果南と遊べたことが嬉しくてたまらなくて、走り出したのね。 転んで痛かったけど、果南の背中があったかくて…… 19 |
鞠莉 | 変わらないわね、果南。 あの頃と同じであなたの背中は私を安心させてくれる 20 |
果南 | ……鞠莉は変わったね 21 |
鞠莉 | え……そう? どこが? 22 |
果南 | 重くなった 23 |
鞠莉 | なっ! そこはビューティになったって言うところでしょ~! かな~~ん!! 25 |