小泉花陽/故事/6話 練習のための練習
角色 | 文字 |
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花陽 | えへへ……これからはあの子と朝練も一緒に出来るんだよね。 楽しみ♪ 1 |
花陽 | カレンダーに印をつけておこうっと! 来週の月曜日に……はなまるっ♡ 2 |
花陽 | あっ……! でも、あんまり練習が下手くそだとがっかりされちゃうかなあ 3 |
花陽 | ど、どうしよう……!? 4 |
花陽 | にこちゃん! にこちゃん!! 6 |
にこ | どうしたのよ、そんなに慌てて 7 |
花陽 | よかった、にこちゃんがいてくれて ……あのね、にこちゃんにお願いしたいことがあるの 8 |
にこ | 花陽がお願い? 珍しいわね 9 |
花陽 | にこちゃんと一緒に朝練をしたいの 10 |
にこ | 朝練? それなら来週から時間増やすってあの子と決めたじゃない 11 |
花陽 | だからだよ~。 来週の朝練に備えて、練習したいの 12 |
にこ | ちょっと待って! 何それ? 練習に備えた練習ってどういう意味よっ 13 |
花陽 | せっかくあの子が来てくれるんだから、 私もちょっとはいいところを見せたいなって思って 14 |
花陽 | にこちゃんなら、私の練習に何が足りないか 厳しくチェックしてくれる気がして 15 |
にこ | なるほどね。花陽が言いたいことは理解したわ 16 |
にこ | これからずっと手伝ってもらうんだから、 あんまり意味がないと思うけど 17 |
にこ | ……いいところを見せようとしても、 偽りのメッキはいつか剥がれるわよ? 18 |
花陽 | ごくり…… 19 |
にこ | まあ、あの子と一緒に頑張りたいっていう熱意は伝わるし、 それに…… 20 |
花陽 | それに? 21 |
にこ | 今から必死に練習して、偽りの姿じゃない、 本物の姿にしちゃえばいいのよ 22 |
花陽 | にこちゃん……!! 23 |
花陽 | はっ、はっ、はっ、はっ…… 25 |
にこ | 校庭10周の後は腹筋50回よ~っ! 頑張りなさいっ! 26 |
花陽 | は、はいっ! 27 |
花陽 | ふうっ、ふうっ…… 28 |
花陽 | えへへ…… 29 |
にこ | 筋トレしながら笑ってるわ…… 30 |
にこ | 花陽……あんた、もしかしてずっとそんな調子なの? 31 |
花陽 | えっ!? そ、そういうわけじゃ…… 32 |
にこ | もう、ずっとにやにやして……そんなに楽しみなのね 33 |
にこ | あの子にもきっと伝わるわよ。花陽の想いは 34 |
花陽 | にこちゃん……ありがとう! 私、頑張るねっ!! 35 |