月夜のフェアリーテイル/第1話
外觀
| 角色 | 文字 |
|---|---|
| オーマイゴッド! もう月が出てる…… エスケープミッション、失敗だわ~ 1 + | |
| 今夜の満月は、千年に一度しか見られない、 どんな願いも叶えるパワーを持つスペシャルムーン! 絶対外で見たかったのに…… 2 | |
| 外は危ないから、お庭どころか部屋を出るのもダメだなんて…… もう子供じゃないのよ 3 | |
| 今日のために考えた脱出ルートも全部見破られちゃうし…… まぁ、でもこれは想定内。 今のマリーにはシークレットウェポンがあるんだもの 4 + | |
| ふっふっふ♪ ディナーの時にこっそり盗んできたスペアキーの束! この中のどれかにマリーの部屋の鍵があるはず! 5 + | |
| むむむ、どれがこの部屋の鍵なのかしら。これ? それともこっち? 試しに鍵穴に挿して―――― 6 | |
| …………む、無理だわ……! そもそも外から鍵を掛けられているのに、 中からその鍵を確かめられるわけが…… 7 | |
| も~~~~! これでミッションコンプリートだと思ったのに! バンジキュースだわ、ジ エンドだわ~~……! 8 | |
| ………… 9 | |
| ……仕方ない、最終手段よ! 10 | |
| よいしょっ! これでカーテンとシーツと、 クローゼットの中の服全部繋げてみたけど…… やっぱり下までは届きそうにないわね…… 11 + | |
| それでも、もうこれしか方法が無い。 上手く植え込みに着地できれば、擦り傷くらいですむかも 12 | |
| 絶対あの月を、外の世界で見るんだから! 行くわよ~っ! 13 | |
| うひゃあ! 15 | |
| えっ!? 17 | |
| ……い、今のは一体……窓に何かぶつかった……? でも、何もいない…… 18 | |
| 鳥かしら? でも人の声もしたような…… 19 | |
| ふえぇ~、痛~い…… 20 | |
| ホ、ホノカさん、大丈夫ですか!? やっぱりどこかで休みましょう。ふらふらじゃないですか 21 + | |
| でも、のんびりしてたら月が沈んじゃうよ。 こんなに綺麗な月、滅多に観られないのに 22 | |
| 休みながらでも月は観られるよ。 ホノカが一番力を使ったんだし、無理しな~いの! 帰れなくなったら困るっしょ? 23 | |
| うう、それは……うん…… 24 | |
| 女の子が、宙に浮いてる……!? こ、これは夢? 私、眠ってるのかしら……!? 25 | |
| どこなら休め……あ、おーい! そこのお姉さん! 26 + | |
| えっ!? マリーのこと? 27 | |
| そうそう、マリーさん! ちょい中入れてくんないかな。 友達を休ませてあげたいんだ 28 | |
| お願いします! ほんの少しの間でいいので! 29 | |
| ええっ? わ、分かった、今開けるわ! 30 | |
| はふ~……お部屋あったか~い…… 32 | |
| よしよし、ゆっくりしな~ 33 | |
| 助かりました。 押し入るような真似をして申し訳ありません 34 | |
| いいのよ。それよりあなた達は一体何者なの? 人間? あ、マジシャンとか? 35 | |
| あはははっ! 違うよ。アタシ達は妖精。 今日は千年に一度の特別な夜だからね、 妖精の国から遊びに来たんだ~♪ 36 + | |
| よっ……妖精ですって!? 37 |
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