朝香果林/故事/1話 果林のお仕事
角色 | 文字 |
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果林 | ……あ、またやっちゃった。 手足に気をとられると頭が動いちゃう癖、直さないと。 最初からもう一度…… 1 |
PLAYER | あれ? 果林さん、まだ帰ってなかったの? |
果林 | ……やだ。 みんな帰って、部室には誰もいないと思ってたのに 見られちゃったわね 2 |
PLAYER | ご、ごめん! 私、鍵を預かってるから……。 邪魔しちゃった? |
果林 | うふふ、気にしなくていいわ。 でも、このことはみんなに内緒にしてもらえる? 3 |
PLAYER | 居残り練習をしてたこと? あれ、でも、今のってポージングの練習……? |
果林 | この前のミーティングで、スクールアイドルになったら 写真を撮られる機会も多くなってくるから、 今のうちに慣れておこうって話になったでしょ? 4 |
PLAYER | ああ! うん、そうだね |
果林 | 私はそのことに関しては経験者だから 写真に撮られる時のコツとか共有できる ポイントをまとめようとしてたの 5 |
PLAYER | え、ホント!? それ、すっごく役に立つと思うよ! きっとみんなも喜ぶね! |
果林 | ふふ、そうだといいんだけど 6 |
PLAYER | そうに決まってるよ! けど、本物のモデルかぁ。果林さんすごいなぁ |
果林 | ううん、モデルって言っても、私は読者モデルのレベルだし。 それにカメラマンさんに言われた通りやっているだけだから 7 + |
PLAYER | うーん……そう? 言われた通りにやってるだけじゃ、たとえ読者モデルでも、 務まらないよ。やっぱりすごいよ、果林さんは |
果林 | ふふっ、キミにそう言ってもらえると、なんかくすぐったいわね。 でも、やっぱり私はそんなにすごいとは思えないかな 8 |
果林 | たしかにポーズのとりかたとか基本的なことは習ったけど、 本格的なレッスンはうけてないし 9 |
果林 | 本当に基本的なことだけ注意してやっていたら たまたまうまくいっただけだから、あんまりおだてないで。 運が良かったのよ 10 |
PLAYER | (運良く……かぁ。 そんなことないと思うんだけどな) |
果林 | なんだか難しい顔。 どうかした? 11 |
PLAYER | あ、ううん、なんでもない! え、えっと、果林さんはモデルのお仕事、楽しい? |
果林 | そうね。 やっていて楽しいし、色々な服を着られて嬉しいし、 写真に撮られるのも、ポーズを決めるのも気持ちいいわ 12 |
PLAYER | じゃあ、仕事が充実してるって感じだね! |
果林 | 充実……? 13 |
PLAYER | 果林さん? |
果林 | ああ、ごめんなさい。 そうね、楽しいってことは、充実しているってことよね 14 |
果林 | あまり、そういう風には考えたことがなかったから……。 私、モデルを仕事にしてお金をもらっているのに、 そういう風に考えたことってなかったかも。これって不誠実? 15 |
PLAYER | そんなことはないと思うけど…… |
生徒会長 | まだ残っている人がいるんですか? そろそろ最終下校時刻ですよ 17 |
PLAYER | せつ菜ちゃ……じゃなかった生徒会長! すみません、すぐ帰りますので! |
生徒会長 | 最終下校の時間を守っていただかないと、 今後の居残り練習は禁止せざるを得ませんよ。 皆さん、今日はもう帰りましょう 18 |