朝香果林/故事/11話 私のイメージ、キミのイメージ
外觀
| 角色 | 文字 | |
|---|---|---|
| ねえ、次のライブ用の曲のイメージを集めてみたんだけど…… 1 | ||
| わあ、見せて見せて! | ||
| これが衣装でこっちはステージ、そしてこれが曲のイメージなの。 いくつか音源があるから聞いてみて 2 | ||
| うん | ||
| どうかしら? 率直な意見をお願い 4 | ||
| うん、すっごくいい! セクシーでかっこよくて、果林さんにピッタリの曲だね | ||
| キミに、そう言ってもらえると安心するわ 5 | ||
| やっぱり果林さんはこういった感じが好みなんだね | ||
| ええ、そうね。それに、私には一番合ってると思うし 6 | ||
| そっか、ならいいんだ…… | ||
| あら? 今、なにか隠さなかった? 7 | ||
| え? う、ううん、そんなことないけど…… | ||
| ダーメ、見逃さないわよ。なにを隠したの? 8 | ||
| これ…… | ||
| これって、USBメモリ? 9 | ||
| うん。あのね、実は私、 果林さんのために作りたいなって思う曲のイメージがあって、 そのデモを入れてきたんだ…… | ||
| 私のためなら、隠さないで聞かせてほしいわ 10 | ||
| でも、果林さんの好みとは違いそうだから | ||
| もう、もったいぶらないで聞かせてよ。 キミが私にって言ってくれるなら、どんなものでも聞いてみたいわ 11 | ||
| じゃあ、聞いてみて | ||
| そう? じゃあ、聞いてみて | ||
| え? これって…… 12 | ||
| やっぱりやめる | ||
| や、やっぱりやめておこう。 せっかく果林さんに次の曲のイメージがあるんだし! | ||
| こーら、隠さないの。いいから聞かせてよ 13 | ||
| ……いつもと全然イメージが違うよね。ごめんね | ||
| キミ……なんでこの曲を私に歌わせたいと思ったの? 15 | ||
| それはその……なんというか…… | ||
| なあに? 16 | ||
| うう、ごめん! これは私が勝手に想像したイメージだから、 それを押し付ける気は…… | ||
| 面白いじゃない。 キミのイメージ、嫌いじゃないわよ。 それに、この曲を歌う私自身に興味がある。採用よ! 17 | ||
| 果林さん…… | ||