桜の精霊に会いに/第5話
外觀
< 桜の精霊に会いに
| 角色 | 文字 |
|---|---|
| は~、お弁当美味しかった♪ 1 | |
| 璃奈さん、ごちそうさまでした。 とっても美味しかったですわ 2 | |
| 璃奈っち、お弁当作り朝から頑張ったもんね。 えらいえらい♪ 3 | |
| ありがとう! 希さんと、桜のおかげだよ 4 | |
| みんなと桜の存在が、 更に美味しくしてくれたのかもしれないね♪ 5 | |
| 分かるわ……! だって、こんなにも桜は綺麗なんだもの! 6 | |
| 一面がピンクに染まって…… まるで、夢の世界みたい♪ 7 | |
| ここがスクールアイドルのライブ会場だったら、 どんなに幸せかしら 8 | |
| ニコニーが自然の美しさを得たら、 全てを超越したかわいさになっちゃうわ…… 困っちゃう♡ 9 | |
| 桜のライブステージになるの? すごい 10 | |
| いいじゃない! ここを即興のライブステージにしてあげるわ! 11 | |
| ええっ! 善子さん、何をするの? 12 | |
| 決まってるでしょ! ここでヨハネが歌ってあげる―― 13 | |
| わっ、すごい風! 15 | |
| ああっ、桜が……! 16 | |
| ちょ、ちょっと~! なんでヨハネが立った瞬間に桜が散っていくのよっ!! 17 + | |
| 風よ、ヨハネに従いなさい! 今すぐ、静寂を取り戻すのよ! 19 | |
| ううっ、なんでヨハネのときだけ、 こんな強風になるのよ~っ 20 | |
| コホン……案ずることはないわ。ヨハネの力が強すぎて、 桜吹雪を巻き起こしてしまっただけのこと 21 | |
| ああ、罪深きヨハネよ。 桜の花びらすら、堕天させてしまうなんて…… 22 | |
| あはは、善子ちゃん大丈夫だって! こんなにたくさん咲いてるんだから、 少し強風が吹いたくらいじゃなくならないよ 23 | |
| で、でも! ヨハネが罪深いのは本当だもん! 24 | |
| しずく。桜が散っていくとき、悲しくなった? 25 | |
| はい。せっかく咲けたのに、 すぐにお別れの時間が来てしまうので…… もっとみなさんと一緒にいられたらいいのに、と思いました 26 | |
| ちょっと、悲しい 27 | |
| でも。お別れの時間は笑顔で迎えたい、とも思いました 28 | |
| それって、どういうこと? 29 | |
| 自分が桜だったら、みなさんに悲しまれるより、 散りゆく様も楽しんでもらいたいなって 30 | |
| 桜が散るとき、お互いに笑っていられたら……。 素敵な考えですわね 31 + | |
| ですから、桜が散ってしまうことを、 そんなに悲しまないでください、善子さん 32 | |
| ……そうね。別れの時間は、笑顔で見送ってあげるわ 33 | |
| いいじゃない! しずくったら、すっかり「桜の精霊」って感じ♪ 34 | |
| しずくちゃんの精霊さん、かわいい 35 | |
| ありがとうございます。少しずつ、 私の中に「桜の精霊」ができあがっていく気がします……♪ 36 |
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