桜内梨子/エピソード/28話 軽い心で、気兼ねなく
外觀
| 角色 | 文字 |
|---|---|
| お土産、買い忘れたものとか無い? | |
| うん。Aqoursのみんなと家族の分、 ちゃんと買ってあるわ 1 + | |
| それじゃあ、帰ろうか―――― + | |
| はっ、くしゅ! | |
| 大丈夫? 夕方になったからか、少し冷えてきたわね 2 | |
| そうだね……。 うう、腕に鳥肌が立ってる…… | |
| あっ 4 | |
| どうしたの? やっぱり何か買い忘れてた? | |
| いや、そうじゃなくて…… その、腕…… 5 + | |
| 腕? あ、もしかして、この跡のこと? | |
| 本当にごめんなさい! まさかそんなにくっきり付いちゃうなんて……! 6 | |
| 気にしないで。 だいぶ薄くなってるし、もうすぐ消えるよ | |
| 私も強く握っちゃったから | |
| お化け屋敷、怖かったもんね。しがみつきたくなる気持ちも 分かるよ。私も梨子ちゃんの手、強く握っちゃったし。 ごめんね、痛かったよね | |
| 全然平気だよ! むしろ痛かったのはあなたのほうでしょう? 跡が付くほど掴んじゃってごめんなさい 7 + | |
| あんなにしがみついてくるなんて | |
| それにしても、あんなにギューッて しがみついてくるなんて…… ふふっ、お化け屋敷、すごく怖かったんだね♪ | |
| ううう、思い出さないで、恥ずかしい……! 自分でもあんなに取り乱すなんて 思わなかったのよ 8 + | |
| 私、実は結構嬉しかったんだ | |
| えっ? あ、跡を付けられたのが……? 9 | |
| いや、そうじゃなくて…… 色んなアトラクションで声を上げて笑ったり怖がったり、 幸せそうにチュロスを頬張ったり | |
| 思いっきり感情を出して楽しむ 梨子ちゃんを見られて嬉しかったんだ | |
| 私、そんなに声を出したり、笑ったりしてたかしら? でも確かに、お化け屋敷でも絶叫マシンでも 叫んでたわね…… 11 | |
| 梨子ちゃんはいつもしっかりしてて、みんなのことを 見守ってるよね。みんながはしゃぎ過ぎそうになった時も、 すぐに気付いて止めようとするし | |
| ちゃんとストッパーになれたことは あんまり無いけどね…… 12 | |
| そんなことないよ。でも、そうやって みんなを気遣ってる姿をよく見るから、梨子ちゃん自身にも、 もっとはしゃいでほしいな、って思って…… | |
| だから、なんの気兼ねも無く、思う存分 楽しんでほしくて、この遊園地に誘ったんだ | |
| そんなことを考えてくれてたのね 13 | |
| 梨子ちゃん、今日は楽しかった? | |
| うん……! すごくすごく楽しかった! たくさん笑って、たくさん遊んで、 たくさんあなたとお喋りをして…… 14 + | |
| 今日は本当にありがとう。最高の一日だったわ! 15 | |
| 良かった! 私もすごく楽しかったよ。また来ようね | |
| ええ。また一緒に遊びに行きましょう。 色んな楽しいところに、二人で! 16 + |
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