桜坂しずく/故事/11話 確かな光
外觀
| 角色 | 文字 | |
|---|---|---|
| しずくちゃん、みんなの真似すっごく上手くなったね | ||
| 私の目から見たみんなを演じただけですよ 1 | ||
| うん、だけど口調だけじゃなくて、仕草とか癖まですごく似てる。 よく見てるなって感心しちゃった | ||
| 次はμ'sのところに行く? | ||
| 次はμ'sのみんなのところに行って観察させてもらおうか? 穂乃果ちゃんに連絡しておくよ | ||
| いえ、観察は一旦これで終わりにします。 それより先輩、私、わかったことがあったんです! 2 | ||
| ついには果林さんの真似まで完璧 | ||
| 無理って言ってた果林さんの真似だって、もう完璧だもんね | ||
| あはは、果林さんはすごく難しかったです。 でも、その一番の難関を越えてわかったことがあったんです! 3 | ||
| みんなを観察して、なりきって、改めて感じました。 私はやっぱり、演じることしかできません! 5 | ||
| というより、私にはそれが必要…… 演じることが、なりきることが大好きなんです 6 | ||
| 自分ではない他の誰かになりきって、その人の人生を体験する。 演じた役柄の数だけ、私は何度でも生まれ変われる。 それが楽しいから、私はずっとお芝居を続けてきたんです 7 | ||
| だから、私はこれからも演じ続けます 8 | ||
| うん…… しずくちゃんがそう決めたなら、それが正解だね | ||
| ありがとうございます♪ それで、こんなものを考えてみたんです。 見てもらっていいですか? 9 | ||
| うん、なに? | ||
| わあ……。 このノート、ものすごい書き込みだね | ||
| これは全部、キャラクターの設定なんです 11 | ||
| どういうこと? | ||
| これまでずっと、理想のスクールアイドルを 演じようとしてきました 12 | ||
| でも、目に見える表現ばかりに気を取られていて、 その子自身になりきるところまで いけてなかったんだと思うんです 13 | ||
| そんなやり方では、 自分の目指すところにたどり着けなくて当然ですよね 14 | ||
| だから、私の目指すスクールアイドルについて、 考え抜いてみたんです 15 | ||
| つまり、今度はここに書かれている スクールアイドルを演じるってこと? | ||
| はい。私は、ここにいる子に近づけるよう成長していきたい…… 私の中で、この子はようやく息をしはじめました 16 | ||
| だから、最高の表現ができるはずです! 17 | ||
| 最高の表現…… なんだかワクワクしちゃうね | ||
| あとは、この子にあった 曲さえあれば必要な物は全て揃います 18 | ||
| うん、この子だと、 確かに今までの曲とはちょっと違うよね | ||
| ですから、私と一緒に新しい曲を作ってくれませんか? 19 | ||
| もちろん! 2人でこのキャラクターを完成させよう | ||
| ありがとうございます! 20 | ||
| そうと決まれば早速取りかかろうか? | ||
| はい、よろしくお願いします 21 | ||