桜坂しずく/故事/19話 人生は舞台
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しずくちゃんは、ファンクラブのみんなにどんな物語を伝えたい? | |
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そうですね…… あれもこれもと、色々なものが思い浮かんでしまって、 決めきれないでいます…… 1 + | |
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しずくちゃんは、みんなに伝えたいことがたくさんあるんだね。 すごくいいことだと思うよ | |
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ひとつには絞りきれないんですが、 どれも根っこの部分は同じなので、 それをお話ししてもいいですか? 2 | |
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うん、聞かせてほしいな | |
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私がみんなに見せたい世界観というのは、 「この世界は演劇そのもの」ということなんです 3 | |
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この世界は、演劇そのもの……? | |
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はい。誰もがみんな、自分の持つ役割…… キャラクターを演じているんです。演じているのだから、 やりたいと思えば、どんなキャラクターにもなれる世界です 4 | |
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ひとりひとりが主役で、面白い物語を紡いでいる…… その物語と物語が交差するとき、 心躍る出会いと胸の高鳴りが生まれる 6 | |
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だから、私と出会ってくれてありがとう。 これから一緒に、ずっとずっと続くアナタと私の物語を 一緒に織り上げていきましょう…… 7 | |
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そんな物語を作りたいんです! 8 | |
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楽しそう!! | |
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そう思ってくれますか? 9 | |
思うよ | ||
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思うよ。 私もその世界観の中に入ってみたい | |
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そう言っていただけると、自信が湧いてきます 10 | |
しずくちゃんらしいね | ||
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しずくちゃんらしさが出てると思う | |
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ありがとうございます! 11 | |
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この世界は演劇そのものか……。 じゃあ、私の人生も舞台ってことかな? なーんて…… | |
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その通りです!! 先輩、それですよ! 人生は舞台そのものなんです! ……そう考えると、日々が輝いて見えます! 12 + | |
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そっか……。 先輩、私、わかりました。 みんなに一番最初に見せたい物語…… 13 + | |
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すべての、始まりの物語です 14 | |
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始まりの物語か……いいね。 それで、どんな作り方をする? | |
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まずは、私の気持ちを整理していきたいと思います。 いつも私のことを支えてきてくれた先輩への気持ちが、 この物語の中心になりますので 15 | |
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ええ!? 私!? | |
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だって、私を演劇部からスクールアイドル同好会に 連れ戻してくれたのは、先輩じゃないですか 16 | |
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今、すごく楽しいんです。毎日充実していて、 今日はどんなことがあるんだろうって、ワクワクしてます 17 | |
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それもこれも、先輩がいてくれたから……。 今日だって、私のとりとめもない話を聞いて、 背中を押してくれました 18 + | |
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こんなに心強いことって、ありません! 19 | |
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しずくちゃん…… | |
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あー!! しず子ってば、先輩と二人っきりでなにしてるのー!? 22 | |
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あやしい…… 23 | |
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あ、あやしいことなんかしてないもん! 24 | |
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そうですよね、先輩! 25 | |
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う、うん。しずくちゃんがあまりにも褒めてくれて、 ちょっとびっくりしたけど…… | |
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やっぱりあやしいじゃんー! 26 | |
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あやしくないってばーー!! 27 |