桜坂しずく/故事/32話 引き込まれた一人芝居
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ぷはー、おいしい! 喉カラカラだったんだ~ |
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ふふっ。先輩、ペットボトルからしずくが垂れちゃってますよ。 拭いてあげます 1 |
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あ、ごめん、ありがとう。 しずくちゃんにしずくを拭いてもらっちゃった…… あはははっ |
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あははっ、いいダジャレだと思います。 戻ったら愛さんに教えてあげましょう 2 |
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あ、でも……。 買い出しの帰りに寄り道しちゃったこと、バレちゃいますね 3 |
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やっぱり秘密に…… 4 |
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……あれ? なにか聞こえませんか? 5 |
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え? ……ほんとだ、なんだろうね? イベントでもやってるのかな? |
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寄り道ついでに、見に行こうか? |
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はい! 7 |
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何人かで話してるみたい…… ん? この感じはお芝居かな? |
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あっ、あれって…… 9 |
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演劇部の部長さん! じゃあ他の部員さんも……? |
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……一人芝居です…… 12 + |
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一人芝居? これが…… |
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すごいね、こんなにいろんな役を使い分けられるんだ |
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しずくちゃんもやったりするの? |
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………… 13 |
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しずくちゃん? |
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………… 14 |
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……はっ。 あれ、先輩……? 16 + |
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ここにいるよ |
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す、すみません! つい…… 17 |
好きなんだね | |
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しずくちゃん、本当にお芝居が好きなんだね |
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ええ。部長のお芝居は、特別です 18 |
夢中だったね | |
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夢中で見てたね |
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ええ。部長の世界に引き込まれてしまいました 19 + |
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だけど、どうしてこんなところで一人芝居をしていたんでしょう 20 |
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そういう公演の予定はないはずです。 でも、あのお芝居は練習なんてレベルのものではありません! 21 + |
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観客が私たちだけなんて、もったいないです…… 22 |