桜坂しずく/故事/4話 球技大会に向けて
外觀
| 角色 | 文字 | |
|---|---|---|
| (歌詞ノートと活動記録のノート、どこに置いたっけなぁ。 たしか、昨日部室で開いたから、そのまま忘れちゃったのかな。 探してみよう) | ||
| ……あれっ、しず、く、ちゃん!? | ||
| 先輩、こんにちは。 どうなさったんですか? 3 | ||
| えっと、探し物を……しずくちゃん、一体何してるの? ゆらゆらぐねぐね体を動かして…… | ||
| これは果林さん直伝・宇宙パワー吸収エクササイズです! 4 | ||
| 何それ……。 果林さんが言ってたの? | ||
| はい! 体を揺らして余分な力を抜き、 手足などの末端から宇宙パワーを取り込む。 そうすることで、体を思うままに動かせるようになるそうです! 5 | ||
| ……しずくちゃん、多分それ、からかわれたんだと思うよ…… | ||
| ノート、ノート……。 あった! やっぱり部室に忘れちゃってたんだ | ||
| はああ…… 7 | ||
| しずくちゃん、元気出して。 果林さんも悪気があったわけじゃないと思うし…… 多分…… | ||
| てっきり本当だと思っていました。果林さんも、 小さい頃から毎日欠かさずやっているとおっしゃっていたのに…… 8 | ||
| 果林さんが言うと説得力あるよね……。 それにしても、どうしてその……なんだっけ、 なんとかエクササイズ……それを教わることになったの? | ||
| ええと……もうすぐ球技大会があるでしょう? 私はバレーボールに参加するのですが、 上手くプレイ出来る自信が無くて 9 | ||
| それで果林さんに相談したら、あの動きを教えてくださったんです 10 | ||
| バレーボール苦手なの? | ||
| バレーボール苦手なの? 意外だなぁ。 しずくちゃん、運動は結構出来るほうじゃなかったっけ | ||
| そうですね。運動は嫌いではありませんし、 不得手と感じたこともあまり無いのですが、 バレー……というか、球技だけはなぜかからっきしで 11 | ||
| たしか球技が苦手なんだっけ | ||
| あー……そっか。 しずくちゃん、たしか球技が苦手なんだっけ | ||
| そうなんです。 どう練習しても上手くならなくて、でも、 だからといって球技大会を欠席するわけにもいきませんし…… 12 | ||
| プロの選手のようになりたいとはさすがに思いませんが、 せめて、クラスのみんなの足を引っ張らない程度には 出来るようになっておきたいんです 13 | ||
| そっか。……よし、分かった。 それなら私も協力するよ。一緒に練習しよう! | ||
| 本当ですか? 14 | ||
| うん。私も大得意ってわけじゃないけど…… せっかく球技大会に出るなら、楽しんでもらいたいからね | ||
| ありがとうございます! よろしくお願いします 15 | ||
| じゃあ、私が最初に打つから、打ち返してね | ||
| はい! 16 | ||
| いくよー。それっ! | ||
| わ、わ……きゃうっ!! 18 | ||
| うわーっ! 大丈夫!? | ||
| ら、らいりょうれふ…… 21 | ||
| 気持ちいいくらい綺麗に顔面で受けたね……。立てる? 傷は無いみたいだけど、保健室行こうか……? | ||
| いえっ! 大丈夫です。もう一度お願いします! 22 | ||
| う、うん。意外と熱血だね…… | ||