津島善子/エピソード/10話 ヨハネパワー拡散中!
角色 | 文字 |
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善子 | ふふふふふふふふ♪ 1 + |
PLAYER | 善子ちゃん、何かあったの? |
善子 | 善子じゃなくてヨハネ! 側近たるあなたが私にそれを問うの? 何があったって、コレよ! 2 |
PLAYER | ん? スマホ? |
PLAYER | これって……善子、じゃなくてヨハネ様の動画のページだよね。 うわっ、フォロワー数すごい増えてる! 2倍くらいになってない? |
善子 | そうなの! オフ会以降、フォロワー、 もといリトルデーモンの数がうなぎ上りなのよ! 3 |
善子 | きっと、オフ会に来たあの健気なリトルデーモン達が、 ヨハネの魅力を布教してくれているのね♪ 4 |
PLAYER | そうかもね。 それにしたってこの数字、一体どんな広め方をすれば、 こんなに爆発的に増えるんだろう……? |
PLAYER | もしかして、歌を歌ったから? カラオケボックスの中とはいえ、人気スクールアイドルが ソロ曲を披露したんだし、話題になってるのかも…… |
善子 | たとえそうだとしても、ヨハネの魔性によって 歌の効力が倍増したのは間違い無いわ 5 |
善子 | あのリトルデーモン達から語られるヨハネの素晴らしさが、 聞いた人間の黒き欲望を呼び覚まし、 ヨハネの元へと下らせているのよ! 6 |
善子 | このまま世の人間全てがリトルデーモンと化す日も近い…… やはりヨハネはこの地上を支配すべき器なのね! ふははははははー!! 9 |
PLAYER | うわわ、これ以上自分の世界に入っちゃうとまずい気がする! ヨハネ様、あんまり大声出すとほかの生徒や先生に 聞こえちゃいますよ! |
善子 | おっと、ヨハネとしたことが。 多少リトルデーモンが増えたくらいで 舞い上がってしまうなんてらしくないわね 10 |
PLAYER | いや、多少なんてレベルの増え方じゃないし、 興奮する気持ちは分かるけどね |
善子 | こほん。で、せっかくリトルデーモンが増えてくれたことだし、 ここはひとつ、記念動画でも作ってみようと思うの 11 |
PLAYER | 記念動画? |
善子 | ええ。新しく我が眷属となった者達へ、 動画を通してヨハネの加護を授けるためにもね! 12 |
善子 | どんな内容がいいと思う? たまには外で撮るのも面白いかもしれないわね。 波しぶきが弾ける断崖絶壁とか、暗く深い森の中とか 13 |
PLAYER | それならばヨハネ様、 今こそ『アレ』を決行する時なのではありませんか? ろくに進めないまま頓挫してしまった、あの企画を! |
善子 | ……ま、まさか 14 |
PLAYER | そう! ヨハネとお供のホラーゲーム実況第2弾! |
善子 | やっぱり~っ! 15 |
PLAYER | 第1弾を配信してからずいぶん経ったけど、 今も続編を望むコメントが後を絶たないの、 気付いてないはずないよね? |
善子 | ま、まぁ気付いてはいる、けど…… いずれ地上を統べる未来の魔王として、 もっとほかにやるべきことがあるんじゃないかしら? 16 |
PLAYER | あなたを敬愛する眷属達の声に応えることも、 りっぱな王の務めです。 やりましょう! ね!! |
善子 | い、いや、だから―――― 17 + |
善子 | あっ!? ご、ごめん、今日はもう帰るわ! また明日ね! 18 |
PLAYER | へっ!? ちょ、ちょっと、善子ちゃ――――行っちゃった |
PLAYER | 突然どうしたんだろう? 時計を見た途端に慌て出したけど…… 急用でも思い出したのかな……? |