津島善子/エピソード/14話 複雑な娘心

出自𝓛𝓛𝓢𝓘𝓕 𝓐𝓛𝓛 𝓢𝓣𝓐𝓡𝓢 スクスタ 𝓦𝓘𝓚𝓘
角色 文字
player_c.png Player 千里眼を手に入れた……っていうのは、
まぁ、冗談なんだけど
106_c.png 善子 冗談かい! 1
player_c.png Player 家に来た時、出迎えてくれたお母さんから、
少しだけ事情を聞いたんだ
player_c.png Player 部屋にこもって何してるのか問い詰めて以降、
まともに口を利けてないってね
106_c.png 善子 少しどころか、ほとんど全部聞いてるじゃない…… 2
player_c.png Player 部屋で堕天使活動してるところにお母さんが来ちゃって、
ごまかそうとしたら、言い合いになっちゃった感じ?
106_c.png 善子 ……そうよ。人間界の暗黒度調査のために情報収集をしていた時、
悪魔召喚に関する興味深い情報を見つけたから、
真偽を確かめようとしていたの 3 +
player_c.png Player ネットサーフィンをしてたら面白そうな記事を見つけて、
試そうとしたんだね。
ヨハネ語も大体分かるようになってきたよ
106_c.png 善子 ヨハネ語言うな!
悪魔召喚に限らず、魔術には人に見られてはいけないものが
数多くあるわ 4 +
106_c.png 善子 だからあの時も、部屋に入られるわけにはいかなかったの。
なのに……ご飯ならあとで1人で食べるからいいって言ったのに、
聞いてくれなくて 5
player_c.png Player ご飯の時間だから呼びに来たのか、お母さん……
player_c.png Player まぁ、お母さんの気持ちも分かる気はするけどね……。
娘が部屋にこもって熱心に何をしてるのか、
やっぱり気になるものだろうし
player_c.png Player (けど、善子ちゃんの気持ちも分かる……。堂々と
 打ち明けられない葛藤。魔術をやってるからとかじゃない。
 家族なのに素直になれない心……)
106_c.png 善子 私だって、分かってるのよ…… 6 +
106_c.png 善子 一緒に暮らしている、仮にも家族の形を取っている相手が、
大きな秘密を抱えているかもしれないなんて思ったら、
私だって気になるわ 7
106_c.png 善子 秘密を打ち明けて、受け入れて、
自然に生活に溶け込ませることができたなら、
それがきっと一番いい 8
player_c.png Player そうだね……
106_c.png 善子 でもでも! そんな上手くいくものじゃないでしょ!?
もし、そんなことやめろって言われたらって思うと…… 9 +
player_c.png Player 怖いですか、ヨハネ様
106_c.png 善子 怖くない!
……わけでもなくはないっていうか 10 +
player_c.png Player どっちなの。でも、分かるよ。
本当の自分を打ち明けるのは……すごく勇気が要るよね。
人間だろうと堕天使だろうと、さ
player_c.png Player 悪い結末ばっかり考えちゃうし、
それが嫌で、ますます隠そうとして、
相手との距離は遠くなっちゃう
106_c.png 善子 そうよ。
何より……私は不運の申し子の異名を取るヨハネなのよ。
いい結果なんて期待できるわけないじゃない…… 11
player_c.png Player そんな異名があったんだ……
ツイてないってのは知ってたけど
player_c.png Player でもさ、ヨハネ様。
やっぱり、何事もやってみないと分からないと思う。
お母さんと仲直りしよう。私も一緒に方法考えるから
106_c.png 善子 私の話聞いてた!?
ヨハネは不運に愛された不運マスターなのよ!
最悪、この家を出て行かなきゃならなくなるかもしれないのに!! 12
player_c.png Player そんな不運マスター・ヨハネ大堕天使様と、
仮とはいえ家族をやれるほど、
お母さんは強い人間ってことじゃない
player_c.png Player ヨハネ様も一目置いてるみたいなこと言ってたでしょ。
案外上手くいくかもしれないよ
106_c.png 善子 好き勝手言うんだから……
あなた、そんなに自信家だったっけ? 14 +
player_c.png Player まずは信じることが一歩を踏み出すことだと思うから。
それに、今私が信じているのは、私自身じゃなくて、
ヨハネ様とお母さんの絆ですよ