津島善子/エピソード/4話 怖がり疑惑
外觀
| 角色 | 文字 | |
|---|---|---|
| いよいよだね~、ゲーム実況。しかも生配信! 編集できないから緊張するね~ | ||
| 人生、または生きることとは 常に編集のできない一発勝負なのよ……。 戻る道などありはしない。常に前を向いて進むのみ 1 | ||
| 善子ちゃんってたまにかっこいいこと言うよね | ||
| 『たまに』は余計よ、『たまに』は 2 | ||
| ゲーム起動しておいた方がいいんじゃない? | ||
| 強引に切り替えたわね! まぁ、起動は私もしておこうと思ってたところよ。 それにしても…… 3 | ||
| なんで実況するのがホラーゲームなのよー! 4 | ||
| ヨハネ様にも馴染み深くていい | ||
| 今更何言ってるの。 ホラーゲームの実況って結構人気あるみたいだし、 魔界出身のヨハネ様にも馴染み深くていいんじゃない? | ||
| うぐぐ。 たしかに、今回やるゲーム自体もそこそこ知名度があるし、 レビューの評価も悪くはないけど 5 + | ||
| 今更あれこれ言うのはなしだよ | ||
| くじ引きで決めた結果だし、今更あれこれ言うのはなしだよ~ | ||
| うぐぐ……アクションゲームを狙ったのに、 こんなところでも不運が邪魔するなんて、さすがヨハネだわ。 全然嬉しくないけど 6 + | ||
| 調べたところによると、このゲーム、 ひたすら悪霊から逃げまくるだけの内容じゃない! 7 | ||
| しかも、内容が進むごとに出てくる悪霊がレベルアップするし、 不意打ちでもガンガン驚かせてくるみたいだし…… 8 | ||
| この実況の最重要ポイントは、 ヨハネの魅力を人間達に余すことなく伝えることなのよ? このゲームでそれができるのかしら? 9 | ||
| 逃げるんじゃなくて、 低級霊を歯牙にもかけず悠然と進むゲームなんだよ。 ヨハネ様の高貴さが充分に伝わるんじゃないかな | ||
| それに、謎解きの要素も入ってるみたいだから、 聡明っぷりもアピールできるよ! | ||
| うー…… 10 | ||
| ……善子ちゃん、最初にホラーにしようって提案した時も あれこれ言ってはぐらかそうとしてたけど……もしかして怖い? | ||
| なっ! 何の冗談かしら? この! ヨハネが! 人間の死霊ごときに、ましてやゲームに、怖れを抱くなど! 例え西から日が昇ろうとも有り得ぬことよ! 11 | ||
| そっかそっか~ | ||
| 信じてないわね……! 12 | ||
| ほらほらそんなことより善子ちゃん! 準備進めよう! | ||
| むむむ~……分かってるわよ! 13 | ||
| 配信ソフトとゲームを起動して、動画の投稿サイトを開いて…… 14 | ||
| さすが経験者。手際がいいね…… | ||
| 当たり前でしょ? ヨハネの手さばきを甘く見ないことね! さ、ヘッドセットを付けて 15 | ||
| うん。……付けたよ。どう? 似合う? | ||
| ふむ。ちょっとマイクが口に近過ぎね。 これだと唇に当たってノイズが入るかもしれないわ 16 | ||
| そう? じゃあちょっと離して、と。 ふふ、わくわくしてきた! | ||
| 私も、画面の向こうで私の声を待っている リトルデーモン達のことを思うと、自然と気が引き締まるわ 17 | ||
| そうだ、カーテン閉めよう! ホラーといえば暗闇! | ||
| ちょ、そういう配慮はしなくていい! 18 | ||