津島善子/次の夏も、その次も
< 津島善子
角色 | 文字 |
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player | 善子ちゃ~ん! |
善子 | 遅いわよ、リトルデーモン! 待ちくたびれたじゃない 3 |
player | ごめんごめん、準備に時間掛かっちゃって。 夏を満喫したい善子ちゃんのために、 ありったけ調達してきたよ! |
善子 | うわっ! これ、全部花火!? 本当にたくさん用意したのね! 4 + |
player | うん♪ やっぱり夏なら花火は外せないでしょ。 お祭りの打ち上げ花火はこの前観たんだよね? だから今日はコレ。手持ち花火♪ |
善子 | 全部遊んでいいの!? ほんとにいいの!? 5 |
player | もちろん! そのために買ってきたんだから。さぁ、早くやろう! ぼーっとしてたら、私が先に遊び尽くしちゃうよ! |
善子 | あっ、だめ~! ヨハネが先にやるのよ! 6 + |
善子 | うりゃああああ~~~~!! 駆け抜けろ閃光! 地平の果て、 天の彼方までヨハネの威光を知らしめよ! 8 |
魔法使ってるみたい | |
player | そうやってポーズとセリフを付けながら花火してると、 本当に魔法を使ってるみたいに見えるよ。 きらきら眩しいし |
善子 | “みたい”じゃなくて、本当に使っているのよ! 火花と共にヨハネの魔力が世界へ舞い散っていくわ! 9 + |
危ないよ~! | |
player | 善子ちゃん、振り回すと危ないよ~! |
善子 | 分かってるわよ! あ~、綺麗♪ 赤、青、緑! ヨハネの手からこんなに光が溢れて 10 + |
player | 昔は花火をやりながら魔法使いごっことかしたなぁ。 ぶんぶん振り回すからお母さんが危ないって怒ってさ |
善子 | ふふ♪ その頃からリトルデーモンの片鱗を見せていたなんて、 やっぱりあなたはヨハネに出会うために生まれてきたのね! 11 + |
player | まぁ、さっきの善子ちゃんと同じことしてたわけだしね。 あながち間違いでもないかも |
善子 | ちょっと、それ私が子供っぽいとか、 そういう意味で言ってる!? 12 |
player | そんな滅相も無い――――あ |
善子 | あ、終わっちゃった。 闇と違って光は儚いわね……。よし、次! 13 + |
善子 | どれにしようかな~……あれ? あれ!? こっちの袋も、あっちの袋も……無い! 全部空っぽ……!? 15 + |
player | ありゃ、残ってるのは線香花火だけか…… |
player | いつもこれが最後に残るよね。 別に意識して避けてるつもりは無いのに、 気付くとこれだけ残ってる |
善子 | それが自分の役割だと分かっているのよ。 さ、火をつけなさい。 これが私たちの夏の最後を照らす灯火よ 16 |
player | 綺麗だね、線香花火 |
善子 | 自分で言っといてなんだけど、 この火が落ちたら本当に終わりなのね…… なんか、そう考えると…… 18 |
player | 寂しくなっちゃった? |
善子 | ち、違う! このヨハネが寂しいなんて………… 感じたとしても、ほんのちょこっとなんだから! 19 + |
player | じゃあ、明日も花火やろうか。 明後日も、その次も。 お店で花火の取り扱いが無くなるまで |
善子 | はあ!? さ、さすがにそれは無茶でしょ…… っていうか、そういう話じゃなくて……! 20 + |
player | 花火が無くなって秋が来たら…… そうだなぁ、紅葉を観に行こうか。 焼き芋するのもいいね。秋は美味しいものいっぱいあるし |
player | 冬は雪……沼津は雪、あんまり降らないんだっけ? じゃあ降るところまでお出かけしよう! 春になったら今度はお花見だね |
player | そしたらまた夏が来るから、花火をしよう。 夏も秋も冬も春も、ずっとずっと楽しいことをしようよ、一緒に |
善子 | …………! 21 |
善子 | ほんと、あなたってば優秀なリトルデーモンだわ! 22 |
善子 | あなたを眷族にしたことは、ヨハネの生涯最大の英断ね。 あなたのおかげで、ヨハネはこの先も 退屈知らずでいられるわけだから 23 |
player | 私も善子ちゃんといられて毎日楽しいよ |
善子 | 善子じゃ――――ま、いいわ。今日だけ許してあげる。 これから先も私を楽しませてくれるお礼よ、 可愛いリトルデーモン♪ 24 + |