津島善子/迷える2人
< 津島善子
角色 | 文字 |
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善子 | むむむ、ほんとにこっちで合ってるのかしら? やっぱり、曲がるのはもうひとつ先の信号だった気がする…… 1 + |
果林 | あら? 善子ちゃんじゃない 2 + |
善子 | 善子じゃない――――って、果林! なんであんたがここにいるのよ 3 + |
果林 | 散歩ついでに買い物してたの。善子ちゃんは? ひとりで東京にいるなんて珍しいじゃない。 しかもそんなに大荷物で…… 4 + |
善子 | フッ。ヨハネほどの力と地位なら、 わざわざリトルデーモンの護衛を付ける必要など無いのよ! 5 + |
果林 | ふふっ、そうだったわね。 失礼いたしました、ヨハネ様 6 + |
果林 | ところで、さっき周りをキョロキョロしてたけど、 道に迷ったんじゃないの? 私でよければ案内するわよ 7 |
善子 | ……リトルデーモン果林、ちょっと見ない間に成長したわね。 これからは魔都・東京にてヨハネを導く標(しるべ)となりなさい 8 |
果林 | あらあら、大層な役割をもらっちゃったわね 9 + |
善子 | この地図の、ドクロマークがついてる場所に行きたいの 10 |
果林 | ド、ドクロ? ……ああ、これならすぐ近くだわ。 5分くらいで着くんじゃないかしら 11 + |
善子 | ほんと!? よかった~! 12 |
果林 | ここで何かイベントでもやるの? 13 |
善子 | これよ 14 |
果林 | 『第10回魔族大集合』……? ああ、なるほど、 コスプレイベントね。確かに今から行く場所は、 色んなイベントの会場に使われる建物だわ 15 + |
善子 | コスプレではない! 闇の装束をまとう姿こそヨハネ本来の姿! 仮面を外せる数少ないチャンス…… 第10回にして、やっと参加する決心がついたのよ! 16 |
果林 | そ、そうだったのね、ごめんなさい。 それじゃあ、貴重なチャンスを逃さないためにも、急ぎましょう! 17 + |
善子 | ええ! 待ってなさい、まだ見ぬリトルデーモン達、 そして同胞よ! 18 + |
果林 | あれ~……? 21 |
善子 | もう30分くらい歩いてるんだけど…… もしかしなくても、道に迷ってない!? 22 + |
果林 | そうよね……。 実は、10分くらい前からそんな気がしてて 23 + |
善子 | 早く言ってよー! 現在地! 現在地確認…… って目的地からめちゃくちゃ離れてるんですけど! 逆方向行ってるんですけど! 25 + |
果林 | あっ、でも、すぐそこの角を曲がった先の道を ずっと戻れば目的地じゃない? よかった、離れちゃったけど分かりやすいわね。行きましょ♪ 26 |
善子 | 待ちなさい! 今度はヨハネが先を歩くわ! 待ってって言ってるでしょ、果林~~っ!! 27 + |