温泉旅行ラプソディ/第6話
角色 | 文字 |
---|---|
花丸 | 大浴場にもお土産売り場にもいなかったし、 娯楽室にもいなかった……。 千歌ちゃんもにこさんも、一体どこに行っちゃったんだろう? 1 |
彼方 | もしかしたら、外に行ったのかも 2 |
彼方 | さっき、旅館の従業員さんに聞いたんだ。 女の子が2人、お風呂セット持って外に出て行ったって。 これ、にこちゃんと千歌ちゃんじゃないかなぁ 3 |
しずく | どうして外になんて…… あ、そういえば…… 4 + |
千歌 | 温泉は館内にある大浴場と露天風呂、 それから館外の山の中にも天然の露天風呂があって―――― 5 |
希 | そっか、もしかしたら、その天然温泉に…… ウチらも行ってみよう! 6 |
しずく | 着いた……ここが千歌さんが言っていた天然温泉ですね。 でも、誰もいない…… というか、しばらく誰も来ていないみたいです 7 |
花丸 | ど、どうしよう……希さんの占いでも悪い結果が出てたし、 まさか、本当に何か事件に巻き込まれたんじゃ…… 8 |
彼方 | 花丸ちゃん、落ち着いて 9 |
希 | まだ誰も来てない…… 『戦車』の逆位置……挫折、不安、道を……あ 10 + |
希 | もしかして…… 道を間違えて迷子になってるんやないかな? 11 |
しずく | 迷子? でも、ここまでは一本道でしたよ。 途中に案内図もありましたし、迷いようが無いと思うのですが…… 12 |
希 | 確かに舗装された道は1本だけやったけど、 脇に獣道みたいなのがあったように見えた。 例えば、近道できるかも、とか思ってそっちに…… 13 |
にこ | いやああああ~~~~っっ!! 16 |
にこ | いや~~~~っ! 虫が! でっかい虫が! おばけみたいな虫が~~~~っっ!! 17 |
にこ | もういや~~!! 帰る! うちに帰る! 助けてママあああああ~~~~っっ!! 18 |
希・彼方・しずく・花丸 | ………… 19 |
にこ | うえええっ……え? な、なんであんた達が…… 20 + |
千歌 | うああああん! にこさああああん! 待ってええええ! 置いてかないでえええええ!! 21 |
花丸 | ち……千歌ちゃああああん!! 22 + |
しずく | よ、良かった……良かったです……! 23 |
彼方 | 足、泥だらけだよ~。大丈夫? 24 + |
千歌 | えっ、み、みんな……!? うああああ~ん!! 良かった……もう帰れないと思ってたよぉ~! 25 + |
希 | 2人とも、一体今までどこにいたの? 電話にも出ないし…… 26 |
にこ | ……天然露天風呂に行こうとして、近道したくて獣道に入ったら、 迷って……く、暗いし、スマホは充電切れるし、 虫は出るし……うっ、ぐすっ…… 27 + |
希 | うんうん、そっか、真っ暗な山の中で怖かったね。 もう大丈夫、みんないるからね 28 + |
にこ | ううっ、ううう…… 29 + |
希 | 2人とも、本当に……無事で良かった…… 30 |
希 | さぁ、泥だらけの体、綺麗にしようか。 ちょうどここはお風呂やし、怖い気持ちも一緒に流しちゃおう 32 |
にこ・千歌 | (にこ)希……! (千歌)希さん……! 33 |
彼方 | せっかくだし、彼方ちゃん達も入っちゃう~? 34 |
しずく | そうですね。少し歩いたら汗をかいてしまいましたし 35 |
花丸 | 熱いお湯に浸かって、さっぱりしたいずら~ 36 |
希 | それはいいね。みんなで露天風呂、入って行こう♪ 37 |
花丸・千歌・にこ・彼方・しずく | (花丸・千歌・彼方)うん! (にこ)ええ! (しずく)はい! 38 |