秋雨クラブ/第4話
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角色 | 文字 |
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曜 | すごい雨……なんだか嵐の海を行く船みたい 1 |
曜 | 時化の時は、パパもこんな気持ちなのかな…… 2 |
にこ | 何ひとりでひたってるのよ 3 |
曜 | あはは……ごめん。地面が水浸しになってるのをみてたら、 なんだか船にのってるみたいだなーって 4 |
しずく | 電気、復旧しませんね 5 |
真姫 | ネットもつながらないし。 一体、どういう状況なのかしら? 6 |
にこ | ま、しばらくじっとしてるしかないわね 7 |
花丸 | 璃奈ちゃんのミラーボールがあってよかった。 これが唯一の希望ずら 8 |
璃奈 | 作ってよかった。璃奈ちゃんボード「にっこりん」 9 |
曜 | んん? でもその光、なんか、弱くなってない? 11 |
にこ | 言われてみればそうね 12 |
しずく | それどころか、だんだん灯りが小さくなっているような 13 |
真姫 | あ、消えた 14 |
璃奈 | ……バッテリー切れ 15 |
花丸 | うわぁぁぁぁん! 絶望ずら~! 16 |
曜 | 花丸ちゃん、しっかり! こういう時は深呼吸だよ! はい、一緒に! 17 |
花丸・ 曜 | すー、はー 18 |
にこ | もう……せっかくのお宝映像もおあずけだし。 ツイてないわね 19 |
真姫・花丸・にこ・曜・璃奈 | はぁ…… 20 |
しずく | …………………… 21 |
しずく | みなさん、私から一つ提案があります! これから、学校探検をしませんか? 23 |
曜 | 学校―― 24 |
真姫 | 探検? 25 |
しずく | はい。さっき観ようとしていた映画なんですが、 台風の日に生徒たちが学校に閉じ込められてしまうという お話なんです 26 |
にこ | それって…… 27 |
花丸 | 今のマルたちと似てるね 28 |
しずく | その中に、暗い校舎の中を冒険するシーンがあって、 それがとっても楽しそうで。 私もそんな体験をしてみたいって思ったんです 29 |
しずく | ですからみなさん、その私の夢を叶えるため、 協力してもらえませんか? 30 |
にこ | なるほど。そういうことだったら…… 31 |
曜 | その夢、叶えちゃおうよ! 32 |
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