秋雨クラブ/第7話
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角色 | 文字 |
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真姫 | すっかり晴れたわね。さっきまでの雨が嘘みたい 1 |
璃奈 | うん。電気も復旧したし 2 |
花丸 | 曜ちゃん、電車はどう? 3 |
曜 | ネットの情報だと、動いてるって 4 |
花丸 | よかったぁ 5 |
曜 | でも、ダイヤが乱れてるから、すごく混雑してるみたい 6 |
花丸 | うっ……沼津までは厳しい旅になりそうずら…… 7 |
にこ | それにしても、しずくには助けられちゃったわね 8 |
しずく | ? 何がですか? 9 |
にこ | さっき、はしゃいでみせたの、わざとでしょ 10 |
しずく | あ…… 11 |
にこ | みんなが暗い顔してたから。 励ますためにわざとそうした。違う? 12 |
しずく | あはは……バレていましたか 13 |
璃奈 | え。そうだったの? 14 |
真姫 | なるほどね。しずくにしては、妙にテンションが高いから、 おかしいと思ったのよ 15 |
しずく | それもあるけど、でもそれは気持ちの半分 16 |
しずく | もう半分は、本当にワクワクしてたの。 なんだか映画の主人公になったみたいで 17 |
しずく | その気持ちを、みんなと共有したかったんだ 18 |
曜 | たしかに、嵐の日に学校に閉じ込められちゃうなんて、 滅多にない体験だもんね 19 |
花丸 | うん。まるで小説の中にいるような、そんな気分を味わえたずら 20 |
真姫 | 嵐の学校で演奏するのも、悪くなかったわね 21 |
璃奈 | 暗い校内を走るの、楽しかった 22 |
にこ | ま、あのビデオを観られなかったのは残念だったけどねー 23 |
しずく | そうですね。私も観たかったです 24 |
にこ | でもね、しずく、あなたには感謝してる 25 |
にこ | 雨で最悪だったはずの日が、最高の思い出になった 26 |
にこ | 私も、すごくドキドキしちゃったわ 27 |
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