花火大会は波乱の予感?/第7話
外觀
| 角色 | 文字 |
|---|---|
| はあっ、はあっ……もっと離れなくちゃ…… もっと遠くに行かなくちゃ……! 2 | |
| (花丸・花陽・果林・彼方)善子ちゃ~ん! (にこ)善子~! 3 | |
| つ、ついてこないで――――うぎゃっ! 4 + | |
| 善子ちゃん! 大丈夫!? 6 | |
| 来ないで! 私に近づいたら、もっと酷いことが起こるわ! 7 | |
| どゆこと? 8 | |
| 今日起こったトラブルは全部私のせいなの! 私が不幸を呼んだのよ! これ以上、みんなに嫌な目に遭ってほしくない! 9 | |
| こんなはずじゃなかった…… みんなと一緒に楽しい夏の思い出を作れるはずだったのに…… それなのに……! 10 | |
| ずら丸の財布は空になるし、わたあめでべたべたになるし、 輪投げは欲しいやつとれないし、金魚もとれないし、 果林のたこ焼きはあつあつだし! 11 | |
| ふふっ、冷え冷えよりはずっといいわよ 12 | |
| 今日とった貯金箱にお金貯めて、ちゃんとお店でゲーム機買うよ~ 13 | |
| 金魚はとれないことのほうが普通って言ったじゃない 14 | |
| わたあめもちゃんと洗い流せたし、 濡れた髪もすっかり乾いてるよ 15 | |
| お財布のことは、善子ちゃんじゃなくてマルの早とちりのせいずら 16 | |
| それに、あれこれ起こったほうが、今日来られなかったみんなに、 たくさんお土産話ができるんじゃないかしら 17 | |
| で、でも……花火、混んでて見られない…… 今から戻っても、きっと、さっき以上の人混みになってるわ…… 18 | |
| 花火がよく見える場所なら、ほかにもあるはずだよ。 こういう時こそ、マル達地元民の知識と経験が生かされるずら! 19 | |
| ネットにも何か情報があるかも。 一緒に探しに行こう、善子ちゃん 20 | |
| みんな……あ、ありがとう……でも……あの…… 21 + | |
| うん、どした? 22 | |
| あの、鼻緒がまた、切れちゃって…… 23 | |
| だから暴れるなって言ったでしょ! ほら、貸しなさい。直してあげるから―――― 24 | |
| !! 26 | |
| 花火だ……! 打ち上げの時間になってたんだね 28 | |
| 沼津の花火、毎年観ても、やっぱり綺麗ずら……! 29 | |
| へえ、いい眺めじゃない。 夜店の通りから離れてるから人も少ないし、 落ち着いて観られるわね 30 | |
| 本当に綺麗だわ……。 これも善子ちゃんのお陰ね 31 | |
| え? な、なんで私? 32 | |
| 善子ちゃんがこっちの方向に走らなかったら、 ここで鼻緒が切れなかったら…… こんな綺麗な花火は観られなかったよね~ 33 | |
| 無意識でも最善の場所へ導いてくれるなんて、 さすがヨハネ様ずら! 34 | |
| ヨハネちゃんのおかげで、 ワクワクドキドキの素敵な思い出ができたよ。 ありがとう 35 | |
| みんな…… 36 | |
| ちゃんと幸福も呼べるんだから、 いつまでもうじうじしてるんじゃないわよ 37 | |
| う、うじうじしてたわけじゃないわよっ! 人混みに揉まれたせいで、体内の魔力の流れが狂っただけ! 38 | |
| ……そう、不幸も幸福もヨハネの前には等しく同じ! 何が起ころうと、ヨハネの行き着く先こそ正義なのよ! 39 | |
| もっともっと楽しくて素敵な景色を見せてあげる。 だから、これからもヨハネについてくるのよ、リトルデーモン達! 40 |
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