西木野真姫/バレンタインの小さな嘘
外觀
< 西木野真姫
| 角色 | 文字 |
|---|---|
| ついてきてくれてありがとう 1 | |
| その、ちょっと忘れもの取るから 後ろ向いててくれない? 2 | |
| え、なんで? | |
| な、なんでもいいでしょ! ほら、早く後ろ向いて! 3 | |
| わかった | |
| わ、わかったよ | |
| そう、それでいいわ。 そこで大人しくしててね 4 | |
| なにかあったら言ってね | |
| なにかあったら、遠慮なく言ってね | |
| あ、ありがとう。 もう、あなたってこんなときでも優しいんだから 5 + | |
| いい? 私が声をかけるまで 絶対に振り返っちゃダメだからね 6 | |
| うん。約束する | |
| じゃあ少し待ってて 7 | |
| あ、あった 9 | |
| お待たせ。 もう振り向いてもいいわよ 10 | |
| はい。これ、あなたに。 バレンタインのチョコ 11 | |
| え、私が貰ってもいいの? | |
| いいに決まってるでしょ! むしろ、あなたにだから渡すのよ! 12 + | |
| だから、その。 受け取って、くれる? 13 | |
| もちろんだよ! ありがとう真姫ちゃん、すっごく嬉しい! | |
| ふふっ。 もう、喜び過ぎ 15 + | |
| でも、喜んでもらえてよかった 16 | |
| 真姫ちゃんからバレンタインチョコを 貰って喜ばない人なんていないよ! 大切に食べるね | |
| ええ。 世界で一つしかないチョコなんだから、 よく味わってちょうだい 17 + | |
| え! ってことは、これ真姫ちゃんの手作り? | |
| わ、悪い? 18 + | |
| 一応、頑張って作ったんだけど 19 | |
| 全然悪くないよ! すっごく嬉しい! 家宝にしたいくらいだよ! | |
| もう、大げさね。 家宝にするんじゃなくて、 ちゃんと食べてよ 20 | |
| でも、ありがとう。 あなたのそういうところ、 嫌いじゃないわ 21 | |
| 真姫ちゃん…… | |
| あ、そう言えば 忘れものってもう見つかった? | |
| えっ? 忘れものなんて最初から…… 22 + | |
| もう! そんなことはどうでもいいの! ほら、早く行くわよ! 23 | |
| 今日あなたと二人で過ごせるの、 ずっと楽しみにしてたんだから。 余計なことは考えないで、私だけを見てなさい! 24 | |