西木野真姫/優しいあなたと待ち合わせ
< 西木野真姫
角色 | 文字 |
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真姫 | 約束の時間から5分過ぎたけど…… まだ来そうにないわね 1 |
真姫 | 遅れる連絡も来てないし、送ったメッセにも既読が付かないし…… 何回か待ち合わせた場所だから、 さすがに迷子にはならないと思うけど 2 |
真姫 | そういえば、読者モデルの仕事が入ってるって言ってたわね。 そっちで何かあったのかしら…… 3 |
果林 | はあっ、はあっ、はあっ……真姫ちゃん! 6 |
真姫 | こっちよ、果林 7 |
果林 | ああ……ごめんなさい…… 30分も待たせちゃって…… 8 |
真姫 | 別に構わないわ。 おかげでこのカフェのケーキと紅茶を楽しめたから 9 |
果林 | でも、映画の時間が過ぎちゃったわ 10 |
真姫 | だったら次の上映で観ればいいじゃない。 さ、行きましょ 11 |
真姫 | 次の上映時間まではまだ余裕があるみたい。 あ、それならさっきのカフェで時間を潰せばよかったわね…… どこかで買い物でもする? 12 + |
果林 | ……本当に怒ってないのね 13 |
真姫 | 何よ、顔を見た途端に怒鳴りつけるとでも思ったの? 14 |
真姫 | 果林だって遅刻したくてしたわけじゃないんでしょ。 撮影、お疲れ様 15 |
果林 | ありがとう……本当なら、 ちゃんと待ち合わせに間に合うはずだったんだけど、 機材トラブルのせいで時間がずれちゃったの 16 + |
真姫 | 大変だったのね。 でも、あれだけ慌てていたのに、 迷わずここまで来られたのはすごいじゃない 17 |
果林 | いや、それは…… 18 + |
真姫 | えっ、もしかして迷子になったの? それなら連絡してくれればよかったのに 19 |
果林 | 早く真姫ちゃんのところに 行かなくちゃと思って、必死だったのよ…… だから正直、迷ったのか迷わなかったのかも、よく覚えてないの 20 |
真姫 | ……まぁ、合流はできたからどっちでもいいけど。 無事でよかったわ 21 |
果林 | でも、自分のせいとはいえ、最初の待ち合わせ場所に 真姫ちゃんがいなかった時は、ちょっと寂しかったわ。 帰っちゃったのかなと思って 22 |
真姫 | 友達を置いていくなんて…… そんなことするわけないでしょ 23 + |
果林 | 優しいのね、そんなふうに言ってくれるなんて 24 |
真姫 | ええ。 果林だって、私に優しくしてくれるわよね? 25 + |
果林 | ふふふ♪ ええ、もちろんよ。 待たせたお詫びに、今日はお姉さんが めいっぱい尽くしてあげる♪ 26 + |
真姫 | 期待してるわ♪ 27 + |