黒澤ダイヤ/お願い事は?
外觀
< 黒澤ダイヤ
| 角色 | 文字 | |
|---|---|---|
| あら、こんなところで会うなんて奇遇ですわね 2 | ||
| こんにちは、ダイヤさんもお参りですか? 私は、かすみちゃんのモデルのお手伝いが 上手くいくようにお願いに来ました | ||
| どうやらお参りの内容まで同じようですわ。 わたくしは、ルビィの成功をですが 3 | ||
| さすがダイヤさん、いいお姉ちゃんですね | ||
| そういうあなたこそ、かすみさんのために お参りに来ているではありませんか 4 | ||
| 私にできることはこれくらいですから | ||
| それこそ同じですわ。姉妹とはいえ、 ルビィはもう子供ではないのですから、 わたくしにできることは祈ることのみ 5 | ||
| ルビィにしてみれば、余計なお世話なのかもしれませんが 6 | ||
| そんなことないと思いますよ。自分を気にかけてくれる 相手がいるって嬉しいものだと思いますし | ||
| だけどモデルのスカウトだなんて凄いですよね | ||
| そうですわね。ルビィは子供の頃から可愛らしくて、 それこそ目の中に入れても痛くないほどでしたが、 素直に驚いておりますわ 7 | ||
| もし今回のことで、脚光を浴びちゃったらどうします? | ||
| どうもこうも、喜ばしいことではありませんか。 自分の意思で引き受けると決めたわけですし 最高の結果といえるのでしょう 8 | ||
| むしろわたくしとしては、 ルビィの魅力をもっと多くの方々に知ってもらいたいですわ 9 | ||
| ルビィちゃんのこと大好きなんですね | ||
| 当然ですわ。たった1人の妹なのです、 大好きでないはずがありませんわ 10 | ||
| あれ、お姉ちゃん? 11 | ||
| ルビィ、どうしてここに? 12 | ||
| 撮影が上手くいきますようにってお参りに来たの。 お姉ちゃんは? 13 | ||
| わたくしは……学業のお参りですわ 14 | ||
| お姉ちゃんならお参りしなくても十分だと思うけど 15 | ||
| 素敵なお姉ちゃんだね | ||
| 素敵なお姉ちゃんだね | ||
| うん、お姉ちゃんより素敵なお姉ちゃんはいないもん 16 + | ||
| ルビィったら 17 | ||
| 微笑ましい姉妹だなぁ | ||
| お姉ちゃんのこと、好き? | ||
| うん、大好き 18 + | ||
| 大好きですって。よかったですね、ダイヤさん | ||
| からかわないでください 19 | ||
| それじゃ、そろそろ行きますね。ルビィちゃん、ダイヤさんに お参りの内容ほんとにそれだけなのって聞いてみるといいよ | ||
| よっ、余計なことは言わないでください! 20 | ||
| え? どういうこと? 21 | ||
| なっ、なんでもありませんわ。 ほら、撮影がうまくいくようお参りしなさい 22 + | ||
| はーい 23 | ||
| ダイヤさん、これ、知ってる? 新発売の抹茶ラテ! 茶道の味を本格再現、ってキャッチコピーが付いてたの | ||
| ええ。甘味を抑えたことで抹茶の上品な苦みが際立ち、 それでいてどこか懐かしい……なかなか美味な一品でしたわ 1 + | ||
| あれっ、もう飲んだの? 何だ、今日発売したばっかりだから、 まだダイヤさんは知らないと思ってたのになぁ | ||
| ふふん、甘いですわね。 抹茶の味のお菓子、飲料の発売情報は常にチェックしています。 その抹茶ラテの情報も1ヶ月前に取得済みですわ! 2 | ||
| うぐっ、さすがダイヤさん……! でも、そんなに褒めるってことは、美味しいんだね! 私も早速……いただきます! | ||
| ごくっごくっ + | ||
| ……うん。ちょっと苦みが強いけど、 ミルクがほんのり甘くて美味しい! | ||
| そうでしょう? わたくしが今まで飲んだ中でも1、2を争う味ですわ 3 | ||
| んんっ、想像以上に抹茶の味がする! | ||
| ええ。ここまで抹茶の味を押し出しているものは珍しいです。 リピートは決定ですわね 4 | ||
| (味は美味しい、けど…… 懐かしいってどういうことだろう……?) | ||
| とはいえ、キャッチコピー通りかどうかは さすがに分からないな……。 そもそも本当の茶道の抹茶って甘くないもんね…… | ||
| あら? 興味がおありですか? 5 | ||
| うーん……ちょこっと! | ||
| ならば、わたくしが一服点てて差し上げますわ。 明日の放課後、校内の和室に来てくださいませ 6 | ||
| …… 9 | ||
| (お茶を点ててるダイヤさん、初めて見た。 真剣な表情……な、何だか私まで緊張してきた……) | ||
| さ、出来ましたわ。どうぞ 10 | ||
| いっ、いただきます……で、いいの? | ||
| 本来はきちんと作法がありますが、まぁいいでしょう。 今日はわたくしとあなたの2人きりですから 11 | ||
| じゃあ、いただきます…… | ||
| こくっ、んっぐ、苦い……! 分かってはいたけど! + | ||
| 初めの内は苦みが強く感じられるかもしれませんが、 経験を積み、感性を研ぎ澄ませば、 苦みに潜む甘さや上質な香りを感じ取れるようになります 12 | ||
| ダイヤさんは既にその域まで達していそうだよね……。 すごいなぁ。私にはそこに到達出来るほど気力は無いかも…… | ||
| 抹茶は茶道を構成する重要な要素の1つ。 まずはありのままの味を受け入れ、そして探ってゆくのです。 本来の抹茶の風味を! 13 | ||
| 探る……あ、この抹茶にミルクと砂糖を入れれば、 あの抹茶ラテっぽい味になりそうな気が…… | ||
| ああ、それはわたくしも確信しています。 かなり近い味になるはずですわ。 だって昔、わたくしが試した時とそっくりな味で 14 | ||
| ……あっ 15 | ||
| 試した? ……ありのままの味を受け入れずに? ミルクと砂糖を入れた? | ||
| ……い、一度だけです。 習い始めたばかりの頃に一度だけ…… 16 + | ||
| だ、誰にも言わないでくださいませね! 果南さんや鞠莉さんにも言っていないのですから! 18 | ||
| ルビィちゃんは? | ||
| 言うわけ無いでしょう。 これでも姉としてのプライドがあります 19 | ||
| じゃあ私とダイヤさんだけの秘密ってことかな。 秘密の共有って何だかドキドキしちゃうね | ||
| なっ! わざわざそういう表現をするのはやめてください! 破廉恥ですわーっ! 20 + | ||