黒澤ダイヤ/エピソード/28話 最愛の友
外觀
| 角色 | 文字 |
|---|---|
| いよいよ企画展の展示室だね。 ワクワクしてきた……! 早く見たいなぁ♪ | |
| そんなに慌てなくても絵は逃げませんわ。 落ち着いて参りましょう 1 + | |
| そうだよね。 よし、行こう! | |
| わああ……! どの作品もすごい……! ねぇ、ダイヤさん、すごいね! | |
| ………… 3 | |
| ダイヤさん、どうしたの? | |
| いえ、この絵が…… 4 + | |
| 人物画だね。タイトルは『友』か。 私達くらいの年齢の子が2人…… ぴったり寄り添って、きっとすごく仲が良いんだね | |
| ええ。まさに無二の親友…… お互いに信頼し合っているのが よく分かりますわ 5 + | |
| ……右側の子、ダイヤさんに似てるね。 髪が長くて、顔つきも凛としていて | |
| えっ!? 6 | |
| あっ、ごめん、 変なこと言ったよね……! 忘れて! | |
| いえ、構いませんわ。ただ、その…… 実はわたくしも、左に描かれている方が あなたに似ていると思って…… 7 + | |
| そうなの? うむむ、言われてみればそんな気もするような……。 なんだか不思議な気分 | |
| ……あ、あの、手を…… つ、繋いでもよろしいでしょうか? 8 | |
| えっ!? い、いいけど……珍しいね、 ダイヤさんからそんなこと言うなんて。 一体どうしたの? | |
| 別にどうもしませんわ。 ただ……少し、羨ましくて…… 9 + | |
| 羨ましい……? あっ、絵の中の2人が? | |
| わ、わざわざ言わなくても……って、 何を笑っているのですか! 11 + | |
| 絵を羨ましがるなんて | |
| ごめんごめん。 まさか絵に描かれてる人を羨ましがるとは思わなくて…… これも作者さんの情熱の力かな | |
| そうです、それだけ心を動かされたのです! さぁ、手を……いいえ、 いっそのこと腕を組みましょう! 12 | |
| 手を繋ぐだけでいいの? | |
| いや、可愛いな、って思って。 手を繋ぐだけでいいの? 腕を組むくらいしたほうが仲良し感が出るんじゃない? | |
| ……そうですわね。 では、失礼します 13 + | |
| えっ!? ほ、ほんとに……!? | |
| うふふっ♪ あなたこそ、可愛い顔をなさるではありませんか 15 + | |
| か、からかったの~!? ダイヤさんのいじわる……! | |
| あなたこそ、手を繋ぎたいと言った わたくしを笑ったではありませんか。 お互い様ですわ 16 | |
| さ、次の絵に行きましょう。 まだまだ展示はたくさんありますから 17 | |
| ……そうだね。 腕を組んで仲良く? | |
| ええ。 離しませんわ♪ 18 + | |