黒澤ダイヤ/エピソード/3話 新しい扉
角色 | 文字 | |
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PLAYER | 浦女にもこんな和室があるんだね。 畳の感触が落ち着くなぁ | |
ダイヤ | ええ。ここは一応、華道部の部室でもあるのですよ 1 | |
PLAYER | へぇ~。 じゃあ、ここに飾ってあるお花も部員の人が生けたのかな? 綺麗だなぁ。きっと、すごく上手な人が生けたんだね | |
ダイヤ | …… 2 | |
PLAYER | ダイヤさん、どうしたの? 顔赤くない? | |
ルビィ | そのお花、多分お姉ちゃんが生けたんだと思うよ 3 | |
ダイヤ | ルビィ! そういうことはわざわざ言わなくてもいいのです……! 4 | |
ルビィ | お姉ちゃん、華道も習ってるから、 華道部の人達によく部活に誘われてるんだよね 5 | |
ダイヤ | 時々ですわ! 部室を使わせてもらっている手前、断るのは心苦しいですし 6 | |
PLAYER | そうなんだ。 琴だけじゃなくて華道まで……さすがお嬢様…… | |
ダイヤ | まだまだ精進中ですわ 7 | |
PLAYER | 充分すごいよ! 私なんて、花を生けろって言われたら、 そのまま花瓶にポンッて入れて終わりにしちゃうよ…… | |
ダイヤ | ……でしたら、やってみますか? 今から 8 | |
PLAYER | え? わ、私が? 生け花!? そんな、自信ないよ…… | |
ダイヤ | たしかに簡単ではありませんし、得手不得手もあるでしょう。 けれど、何事も扉は常に開かれているものですわ 9 | |
ダイヤ | それに、どんな材料をどう組み合わせればよいかを考えるのは、 自分の感性を磨くことにも繋がるはずです。 無益にはならないでしょう 10 | |
PLAYER | 感性を磨く……それって、スクールアイドル活動にも役立つよね。 そっか。それなら……挑戦してみようかな | |
ダイヤ | 決まりですわね。幸い道具は揃っていますし…… せっかくですからルビィ、あなたもやりましょう。 久々にあなたの作品を見たいですわ 11 | |
PLAYER | えっ、ルビィちゃんも華道やってるの!? | |
ルビィ | ち、違うよっ! 小さい頃、お姉ちゃんの隣でやらせてもらったことが 少しあるだけで……でも、全然上手くできないから…… 12 + | |
ダイヤ | 何を言っているのです。 始めたばかりでいきなり完璧なものができるはずないでしょう 13 | |
ダイヤ | あなたったらすぐできないと言ってやめてしまいましたけど、 華道の先生、残念がっていましたのよ。センスはあったのに、と 14 | |
PLAYER | そうなの? もったいないよ、ルビィちゃん! 一緒にやろう! ほら、スクールアイドル活動にも役立つんだし! | |
ルビィ | う、うん……それじゃ、ルビィも、もう一度頑張ってみる! 15 + | |
PLAYER | ここにもう1本花を挿して……出来た! ダイヤさん、出来ました! | |
ダイヤ | はい。……作業を見ていた時から思っていましたが、 かなり豪快ですわね…… 17 | |
やっぱり花は目立たせたい | ||
PLAYER | やっぱり花は目立たせたいなと思って | |
ダイヤ | ふむ……鮮やかさや豪華さと言う点では申し分ないですが、 これだとそれぞれの花の主張が強過ぎて、 かえって印象がぼやけてしまいます 18 | |
えっ、そうかな | ||
PLAYER | えっ、そうかな。 加減が分からないから取りあえず控えめにしてみたんだけど | |
ダイヤ | あなたの内面は、わたくしが思う以上にダイナミックなのかも しれませんわね……。この状態でも悪くはありませんが、 もう少しメリハリを出しましょう 19 | |
ダイヤ | 大きな花ばかりではなくて、小さい花や、葉物も使いながら、 ここをこうして…… 20 | |
PLAYER | ……ほんとだ。さっきよりメリハリが出たように見える。 うーん、やっぱりなかなか上手くできないなぁ。 華道、奥深い……! |
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