黒澤ダイヤ/ダイヤのハグ
< 黒澤ダイヤ
角色 | 文字 | |
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ダイヤさん、聞いたよ。 この前、公園の子供たちにハグしてあげたって | |
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ええ、そのことですか。 泣きそうな子がいたので、つい体が動いてしまいましたの 1 + | |
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すごいね。そんなのなかなかできることじゃないよ! | |
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そんな大したことではありませんわ 2 + | |
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いやいや、私にはとても無理だよ | |
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そういうものでしょうか? 3 | |
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そういうものです | |
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わたくしには妹のルビィがいましたし、 そういうことに慣れているのかもしれませんね 4 | |
ぎゅっとされると落ち着きますよね | ||
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あの子は少し怖がりなところがありますから。 何かあった時にはよくハグしてあげたものですわ 5 | |
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そうされると、誰でも自然と笑顔になるものです 6 | |
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たしかに、ぎゅっとされると落ち着きますよね | |
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うふふ……でしょう? 7 | |
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わたくしはそのことを果南さんに教わりましたの 8 | |
ダイヤさんがハグなんて意外です | ||
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ダイヤさんがハグなんて……なんか意外ですね | |
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そうでしょうか? 9 | |
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実は小さい子が苦手……とかそういうタイプかと思ってました | |
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まあたしかに、わたくしらしくはないかもしれませんわね 10 | |
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元々あれは、果南さんに教わったことですから 11 | |
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果南さん? | |
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ええ。小さい頃、 果南さんと鞠莉さんはよくケンカをしていまして 12 + | |
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なかなか仲直りできなかったんです。 お互い、素直じゃないですから 13 | |
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そういう時、果南さんがハグしてくれると、 自然と仲直りできたのです 14 | |
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へぇ…… | |
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言葉以外にも気持ちを伝える方法はある 16 | |
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そのことをわたくしは教わりましたわ 17 | |
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そうだったんだ | |
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まあ、2人とも、もっと素直だったら そんなことをする必要もなかったわけですが 18 | |
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お互いに不器用ですから。仕方ありませんわね 19 | |
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でも……なんか憧れちゃうな、そういうの | |
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ふふ……何を言ってるんですか。 そんなことを言う必要はありませんのよ? 20 | |
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何しろあなたはもう、わたくしの大切な人なんですから 21 |