3人のプリンセス/第4話
< 3人のプリンセス
角色 | 文字 |
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梨子 | 素敵な衣装もできて、 少しずつプリンセスに近づいてきた気がするね 1 |
穂乃果 | うん! まだ自分自身は全然近づけてないけど……あはは 2 |
果林 | 穂乃果ちゃんと梨子ちゃんのプリンセス姿、早くみたいわ♪ 3 |
せつ菜 | それには同意しますけど……果林さんもですよね? 4 + |
果林 | え、えっと! 確かステージに置く大道具を作っている途中だったわよね。 私も手伝うから、今日中に完成させちゃいましょうよ 5 |
果林 | チラシも作って、ステージの宣伝もしちゃいましょう♪ 6 |
穂乃果 | 待った待った~っ! 果林さんはそれより先に大事なことがあるよ! 7 + |
果林 | どうしたの? 8 |
曜 | 穂乃果ちゃんと梨子ちゃんだけじゃなくて、 果林さんもプリンセスになるんだから、 他人事みたいに言うのはナシだよ 9 |
真姫 | 果林、何か心配事があるの? ちゃんと言ってくれなくちゃ 10 |
果林 | ……ごめんね。 曜ちゃんが作ってくれたドレスが本当にかわいくて、 素敵だったから 11 + |
梨子 | ドレスが素敵だったことが、心配事なの? 12 |
果林 | 私はかわいいプリンセスが似合うタイプじゃないでしょう? あのドレスを着こなす自信がなくて…… 14 |
果林 | かわいいプリンセスは二人に任せて、 私はいつものセクシー系でいこうかな、って思っていたの 15 |
真姫 | あきれた……そんなこと考えてたのね 16 |
果林 | そうだわ! せつ菜の方があのドレスの魅力を引き出せる気がするから、 私と交代しない? 17 |
せつ菜 | な……何言ってるんですか! 果林さんだって絶対似合いますよ! 18 |
果林 | そう? お世辞は嬉しいけれど…… 私は私のことをよく分かってるつもりよ 19 |
穂乃果、真姫、梨子、曜、せつ菜 | ………んんん??? 20 |
果林 | ん? 21 |
穂乃果 | もしかして果林さんって…… 自分がかわいいことに気づいてないの!? 22 |
穂乃果 | 自分のこと、セクシーなだけだと思ってたの!? 23 |
果林 | ええっ!? ほ、穂乃果ちゃん何を言ってるの!? 24 |
穂乃果 | 果林さんは優しくて、お姉さんっぽくて、 ……果林さんってすっごくかわいいと思ってたんだ 26 |
果林 | こ、困るわ……そんな風に言うなんて、ずるい 27 |
穂乃果 | 果林さんってそんな照れることあるんだ…… まだまだ知らない魅力がある気がするなあ♪ 28 |
果林 | うう……耳まで赤くなってる気がする。 もうっ、見ないで! 29 |
梨子 | 私たちも果林さんの新しい魅力にであえた気がするね♪ 30 |
果林 | うう……こんな目にあうなんて 31 |
穂乃果 | 嫌だった? 32 |
果林 | ……ううん。みんな、私のことを見てくれていたんだ、って。 恥ずかしいけど、嬉しいわ 33 |
せつ菜 | じゃあ、もうプリンセス役を交代なんて言わないですね? 34 |
果林 | ええ。みんなが私の魅力を見つけてくれたから、 私も自分なりのプリンセス像を見つけられそうな気がしてきたの 35 |
真姫 | そうこなくっちゃ。 誰が一番素敵なプリンセスか競うんだものね 36 |
曜 | 果林さんに似合うかわいい衣装を作ったんだから、 私のこと信じてほしいなっ 37 |
果林 | 曜ちゃん……本当ね。 曜ちゃんの期待を裏切らないように、着こなしてみせるわ 38 |
せつ菜 | はい! それでこそ果林さんです♪ 39 |
果林 | ありがとう♪ 本番では、穂乃果ちゃんにも梨子ちゃんにも負けないんだから♡ 40 |