「松浦果南/エピソード/13話 タイムリミット」:修訂間差異
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(無差異)
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於 2022年9月6日 (二) 22:29 的最新修訂
| 角色 | 文字 |
|---|---|
| そうも言っていられない、って、何かあるの? | |
| おいおい、高校3年生だよ、私 2 | |
| ……あ | |
| 学校では、先生やクラスメイト、 毎日誰かしらが進路の話をしてる。 進学するのか、就職するのか 3 | |
| 当然だよね、そういう年齢だもん。 クラスメイトの中には、中学の頃から準備してたっていう子も いたかな。すごいよね 4 | |
| ……果南さんは、どうするつもりでいたの? 進路調査とか、先生との面談とかでは、なんて答えてたの? | |
| 進学 5 | |
| あっ、そうなんだ | |
| って言ったり、家業を継ぐって言ったり 6 + | |
| え、ええ? | |
| いくつか大学のオープンキャンパスに行ったり、 浦女の卒業生がいる会社の案内とかも読んでみたりしたんだけど 7 + | |
| いまいちピンと来ないっていうか、そこに自分が通ってる姿が、 どうしても思い浮かばないんだ 8 | |
| そのせいかな、卒業後のことはあまり考えてこなかったんだよね。 授業やテスト、それからスクールアイドルのことで、 毎日手一杯だったし 9 | |
| それは……私も分かる気がする。 夢中なことがあると、ほかを後回しにしちゃうことってあるよね | |
| うん。まさに私もそんな感じだった。 ……でも、もしかしたら、わざと考えないようにしてたのかも 10 + | |
| わざと? | |
| Aqoursのみんなと歌やダンスを練習して、 イベント出演が決まれば町の人達が応援してくれて 11 | |
| そして歌を聴いてくれたたくさんの人達が、 私達を好きと言ってくれる。 色んな人の支えがあったから、今までやって来られたんだ 12 | |
| スクールアイドルを通して仲良くなった子には、 うちの店を救う手助けまでしてもらっちゃったしね 13 | |
| Aqoursとして過ごす日々は、 私にとって間違い無く心の支えなんだ。 けど……それも、無くなっちゃう 14 + | |
| な、無くなる? どういうこと? まさか、Aqoursを辞めるつもりなの!? | |
| あはは。そんなに慌てないで。今すぐ辞めるつもりは無いよ。 でも……来年はもう、私はスクールアイドルじゃない 16 + | |
| 私だけじゃない、ダイヤも鞠莉も、Aqoursを抜けて、 それぞれの道を行く 18 | |
| 千歌達とも、多分、今みたいに気軽には会えなくなると思う。 ……キミともね 19 + | |
| ……っ | |
| (そうだ……スクールアイドルができるのは、学生のうちだけ。 最初に言ってたじゃないか。果南さんは3年生……だったら) | |
| (こうして、Aqoursの果南さんとして一緒に話ができる時間は、 もうあんまり無いんだ……) | |
| お店については、私や家族の頑張り次第で、 これからも続けていけるけど 20 | |
| みんなと笑って、時々ケンカして…… そんな日々はいつまで続けられるのかなって考えたら、 ちょっと怖くなっちゃって 21 + | |
| それを支えにできなくなったら、 私、どうなっちゃうのかなぁ…… 22 + |
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