花火大会は波乱の予感?/第3話
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聞け、我が眷族達よ! 今宵、沼津の空に炎の花が咲き乱れる。 夏の夜を彩る儚い輝きをヨハネと共に見届けるわよ! 1 |
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花火大会をそんなふうに表現するのは、善子ちゃんくらいね 2 |
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はう~、焼きそば、たこ焼き、クレープ…… 色んな食べ物のいい匂いずら~♪ 3 |
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かすみちゃんに頼まれたお土産、何にしよ~? 4 |
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夜店巡りのために、昨日の夜からごはん我慢してたんだ。 いっぱい食べよう! 5 |
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昨日の夜!? 出発の時から目が虚ろだったのはそのせいだったわけ…… 6 + |
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今日のために、貯金してたお年玉、持ってきたずら。 ばあちゃんに頼んで小銭に崩してもらっ…… 7 |
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あ、ああ~~~~っ!?!? お、お財布が空っぽずら~~!! 9 |
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ええっ!? 10 |
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ななな、なんで…… 家を出る時はちゃんとあったのに! どうしよう! これじゃ……これじゃ夜店で何も買えないずら~~っ! 11 |
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た、大変! どうしよう、探さなくちゃ…… その前に交番? お家の人に連絡? な、何からやれば…… 12 |
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財布の中身だけが忽然と消えるなんて…… 人知を超えた異形の仕業に違いないわ! 我々にも危機が迫っている……! 13 |
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みんな落ち着いて、大丈夫よ。 花丸ちゃん、巾着の中、よく確認してみて 14 |
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う、うん……あれ? あ……お金、あったずら……! 15 + |
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お財布を出した時、口が開いた状態だったから、 ちょっと気になってたのよね 16 |
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気付いてたんなら早く言いなさいよ! 18 |
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言おうとしたらみんなが騒ぎ始めたのよ 19 |
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ご、ごめんなさい!! こんなことで大騒ぎしちゃって……! 20 |
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大丈夫だよ~。 落としたり置き忘れたりしたんじゃなくてよかったね~ 21 |
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気を取り直して、行くわよ! いざ花火―――― 22 |
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うわあっ!? 23 |
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(花丸・花陽・彼方・果林)善子ちゃん! (にこ)善子! 25 |
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……はあ、危なかったわね……大丈夫? 怪我は無い? 27 |
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だ、大丈夫……だけど…… 28 |
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あ……下駄の鼻緒が切れちゃってるずら……! 29 |
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ちょっと貸してみなさい。えーと……ハンカチをこうして、 ここの穴に通して結んで……はい 30 |
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わあ……すごい、直っちゃった! にこちゃん、鼻緒の直し方なんて知ってたの? 31 |
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まぁね。前にここあが同じようなことになって、その時覚えたの 32 |
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……ありがと……ごめん、ハンカチ…… 33 |
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なに情けない顔してんのよ。 直したって言っても、応急処置だからね。 暴れるとまた取れちゃうかもしれないから、気を付けなさい 34 |
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あ、暴れないわよ! 35 |
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一件落着、かしら。 この子達といると本当に賑やかね♪ 36 |
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ね~。こんなことってほんとにあるんだ 37 |
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こんなことって? 38 |
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どこかに行こうとしたら下駄の鼻緒が切れる…… こういうことが起こる時って、何かあるって言うよね~ 39 + |
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