ミア・テイラー/故事/6話 ボクがボクであるための歌
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はあ…… 1 |
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なーんか、ベイビーちゃんには毒気を抜かれちゃうんだよな…… 2 |
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ボク、宣戦布告だってしたのに、 そういうの全然気にしてくれない。 それに…… 3 |
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「すごく楽しそうで……自由だった」か…… 4 |
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簡単に言ってくれるじゃん 5 |
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……でも、ほんとは簡単なことなのかな。 完璧がいいけど、そうじゃなくても ……歌っていいのかな 6 |
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うまくいかなくても、やってるだけで楽しい…… ボクもそう思えるのかな 7 |
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……うまくいかなかったもの。 世に出してないのに消せなかった、 ボクが初めて作ったメロディ…… 8 |
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全然下手くそで、歌詞もない。でも、ずっと消せなかった。 歌えなくなったボクを救ってくれたんだ、このメロディが…… 9 |
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これを作ったことで、ボクは別の光を見つけることができた 10 |
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ボクのいろんなものがごちゃ混ぜになったブラックボックス 11 |
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これを今、作り直したら…… 12 |
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ねえ、ちょっと今いい? 13 |
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大丈夫だよ。どうかした? あ、練習メニューのことかな? この間言ってたリストは…… |
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ボク、歌おうかと思って 14 |
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え!? |
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歌うって、え!? えっと…… |
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驚きすぎだろ 15 |
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歌うよ。歌いたいから。 完璧じゃなくても、ベイビーちゃん相手ならいいかな、って 17 |
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ほら、ベイビーちゃんはボクに 無様なゲームプレイを見せてくれたろ? 18 |
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うまくいかなくても楽しいって言ってたの、 ボクも試してみようかな、なんて…… 19 |
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ミアちゃん!!! |
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うわっ!? ちょっと! 苦しい!! 21 |
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私、すごい嬉しい!! ずっとずっとミアちゃんの歌が聞きたいと思ってたから!! |
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ふふっ。じゃあ離してよ。これじゃ歌えないだろ。 ボクの歌、聞けないよ? 22 |
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離します!! |
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あははっ、OK! じゃあ、聞いて! 23 + |
最高だよ!!! | |
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最高!! 最高だよ、ミアちゃん!!! |
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ちょっ……だから苦しいってばーー! もう! 今日だけだぞ! 25 |
感動して声が出ない | |
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すっ、すごっ……! ごめん! 感動して声が出ない! |
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あははははっ、なら声が出るようになるまで噛みしめてよ。 待ってるからさ 26 + |
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……はあ。もう、ほんと……すごかった……。 ミアちゃんの歌、大好きだよ! |
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悪くない感想だね。ボクも、楽しかったよ…… 27 |
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前も言ったけど、自由で楽しそう。 これから始まる冒険にワクワクが止まらない感じ! |
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Wow. キミ、本当に鋭いんだね。いや、そうじゃなきゃ あれだけ璃奈たちにぴったりな曲を作れないか…… 28 |
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ボク、ベイビーちゃんの曲の秘密がやっとわかったんだけど…… 29 |
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誰かのハートにぴったり寄りそう最高の曲は、 その誰かの数だけあるんだね 30 |
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その誰かだけを見つめていれば、曲は自然と湧き上がってくる。 キミってそういう曲作りをしていたんだ…… 31 |
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そう……なのかな? 自分を分析したことがないからわからないけど…… |
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もー! ほんとキミってベイビーちゃんだな! 32 |
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まあ、いいさ。今日はこれだけわかってくれれば 33 |
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ベイビーちゃんが言ってたことは本当だ。 「プレイするだけでワクワクする」ボクも、 歌ってるだけでサイコーの気分だった 34 |
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へへ、また聞いてよね! 35 + |