園田海未/故事/6話 想いを手紙にこめて
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今日もお疲れさまでした。明日は体育館に空きが出たので、 体育館での練習に変更になったそうです。聞きましたか? 1 |
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うん! ステージ前のリハーサルが出来ると、 すごくすごく助かるよね 2 |
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あの子が私たちの活動をお手伝いしてくれるようになってから、 練習の内容も場所も充実してきた気がするなあ 3 |
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やはり花陽もそう感じていたのですね。 本当に……いつも助けられてばかりです 4 |
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花陽……実は、少し前から考えていたことがあるんです 5 |
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考えていたこと? 6 |
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はい。私たちの活動をお手伝いしてくれているあの子に、 感謝の気持ちを込めて何か贈り物が出来たらと…… 7 |
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そうなんだ! いいね、きっとすっごく喜ぶと思う♪ 8 |
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ですが、まだ好きなものもあまり知らないんです 9 |
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ああ、もっとあの子のことを知りたいです 10 |
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じーっ…… 11 |
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はっ……!? ち、違います! 12 |
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この場合、部活の手伝いをしてくれたお礼の品に ふさわしいものを知りたいという意味でですね! 13 |
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もっと親密になりたいとか、そういう深い意味で 言っているわけではないのです! 14 |
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海未ちゃん! 15 |
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は、はいっ!? 16 |
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私、いいこと思いついたよ! 17 |
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いいこと……ですか? 18 |
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便せん、便せんは……と 20 |
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……あった 21 |
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先ほど花陽が言っていたように、 こちらの方が私に向いているかもしれません 22 |
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手紙……ですか? 23 |
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うん。何を贈るか迷ったときは、海未ちゃんの気持ちを プレゼントしたらいいかなって 24 |
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気持ちをプレゼント…… で、ですが私の気持ちをもらって嬉しいでしょうか 25 |
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もちろんだよ! 私だったら、絶対嬉しいし、 あの子も絶対喜ぶと思う! 26 |
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だから……ねっ! 27 |
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花陽が言ってくれた言葉を信じて……手紙を書くことにしましょう 28 |
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「拝啓 平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます」 29 + |
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ううっ、この想いを伝える自信が…… 31 |
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歌詞を考えるよりも、難しいかもしれません……困りました 32 |
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それでも明日の部活までには間に合わせなくては……頑張ります! 33 |