朝香果林/故事/2話 果林の日常
外觀
| 角色 | 文字 | |
|---|---|---|
| ――ああ、いたいた。 キミのこと探してたのよ 1 | ||
| 果林さん? どうかした? | ||
| 今日って部活ないわよね? ってことで、放課後は私とデート、しない? 2 | ||
| デ、デート! | ||
| デ、デート!? 私と!? | ||
| たまにはいいでしょ? 私の放課後、気にならない? 3 | ||
| 部活はなくても自主練 | ||
| ダメだよ! | ||
| 部活はなくても自主練、自主練♪ | ||
| キミ限定でサービスしちゃうのになあ~ 4 | ||
| え……じゃ、じゃあ、ちょっとだけなら…… | ||
| そうこなくっちゃ! じゃ、私服に着替えて駅に集合ね! 5 | ||
| ……お、おしゃれなお店だね…… | ||
| やだ、顔が固いわよ。 もしかして緊張してる? 7 | ||
| そりゃ緊張するよ~。 こんな素敵なお店、初めてだし! | ||
| しかもコースなんて……マナーとか大丈夫かな? あんまり詳しくないんだけど……! | ||
| そんなに緊張しなくて大丈夫よ。 マナーに厳しいお店じゃないから 8 | ||
| それを聞いて安心した……! | ||
| それを聞いて安心した……! あ、でも間違いそうになったらこっそり教えてね | ||
| うふふ、どうしようかな? 緊張しているキミが可愛いから、意地悪しちゃうかも 9 | ||
| こんがらがってきた…… | ||
| ナイフとフォークをどっちの手で持つのかも こんがらがってきた…… | ||
| もう、仕方ないわねえ。 テーブルマナー……手取り足取り教えてあげましょうか? 10 | ||
| もういっぱいいっぱいだから、お手柔らかに……! | ||
| そ、それにしても……本当に素敵なお店だよね。 果林さんはよくくるの? | ||
| ここって結構自由がきくから、 モデルの友達とくることが多いわね 11 | ||
| 自由がきくってどこに? | ||
| カロリー計算の相談に乗ってくれて、 その人ごとのメニューを考えてくれるの 12 | ||
| あ、そうか! モデルさんは体型を維持しなきゃいけないもんね | ||
| でも栄養はしっかりとらなきゃいけないでしょ? ただ細いだけじゃ、全然魅力的じゃないもの 13 | ||
| 私はセクシーに見える体に。 友達はキュートだったりグラマラスだったり、 それぞれ目指す体型があるから 14 | ||
| しっかり食べたいな~っていう時に、 ここにくると食べたい欲求が満たされるし 低カロリー高タンパクなものが食べられるのよね 15 | ||
| ……それってやっぱりモデルとしての 意識が高いからこそ出てくる言葉だよね。 果林さんは自分はすごくないって言ってたけどそんなことないよ | ||
| 別にそんな褒められることじゃないわよ。 みんなやってることだから。キミだって食べ過ぎた翌日は 節制したりするでしょ? それと同じ 16 | ||
| いや、レベルが違いすぎる……。 あ、でもそんないいお店なら、私じゃなくて 他のみんなを連れてきてあげたほうがよかったんじゃ…… | ||
| みんなはまた今度ね。 まずは、一番にキミを連れてきたかったの 17 | ||
| 私はキミのことを信頼してるから、 キミには私の世界を知ってほしい。誰よりも先に、ね。 って言ったらどう思う? 18 | ||
| えっ……私、 ちゃんと果林さんのこと一番に知れるように、頑張るよ! | ||
| あら、からかったつもりが真面目に取られちゃったわね……。 でもそれがキミのいいところよね。 さ、メニューを決めて、食事を楽しみましょ 19 | ||
| 今日もカロリー控えめのメニューにするの? | ||
| えぇ、キミも同じものを食べてみる? 20 | ||
| うん、果林さんのこと一番に知りたいから! | ||