津島善子/エピソード/10話 ヨハネパワー拡散中!
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ふふふふふふふふ♪ 1 + |
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善子ちゃん、何かあったの? |
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善子じゃなくてヨハネ! 側近たるあなたが私にそれを問うの? 何があったって、コレよ! 2 |
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ん? スマホ? |
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これって……善子、じゃなくてヨハネ様の動画のページだよね。 うわっ、フォロワー数すごい増えてる! 2倍くらいになってない? |
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そうなの! オフ会以降、フォロワー、 もといリトルデーモンの数がうなぎ上りなのよ! 3 |
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きっと、オフ会に来たあの健気なリトルデーモン達が、 ヨハネの魅力を布教してくれているのね♪ 4 |
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そうかもね。 それにしたってこの数字、一体どんな広め方をすれば、 こんなに爆発的に増えるんだろう……? |
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もしかして、歌を歌ったから? カラオケボックスの中とはいえ、人気スクールアイドルが ソロ曲を披露したんだし、話題になってるのかも…… |
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たとえそうだとしても、ヨハネの魔性によって 歌の効力が倍増したのは間違い無いわ 5 |
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あのリトルデーモン達から語られるヨハネの素晴らしさが、 聞いた人間の黒き欲望を呼び覚まし、 ヨハネの元へと下らせているのよ! 6 |
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このまま世の人間全てがリトルデーモンと化す日も近い…… やはりヨハネはこの地上を支配すべき器なのね! ふははははははー!! 9 |
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うわわ、これ以上自分の世界に入っちゃうとまずい気がする! ヨハネ様、あんまり大声出すとほかの生徒や先生に 聞こえちゃいますよ! |
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おっと、ヨハネとしたことが。 多少リトルデーモンが増えたくらいで 舞い上がってしまうなんてらしくないわね 10 |
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いや、多少なんてレベルの増え方じゃないし、 興奮する気持ちは分かるけどね |
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こほん。で、せっかくリトルデーモンが増えてくれたことだし、 ここはひとつ、記念動画でも作ってみようと思うの 11 |
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記念動画? |
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ええ。新しく我が眷属となった者達へ、 動画を通してヨハネの加護を授けるためにもね! 12 |
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どんな内容がいいと思う? たまには外で撮るのも面白いかもしれないわね。 波しぶきが弾ける断崖絶壁とか、暗く深い森の中とか 13 |
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それならばヨハネ様、 今こそ『アレ』を決行する時なのではありませんか? ろくに進めないまま頓挫してしまった、あの企画を! |
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……ま、まさか 14 |
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そう! ヨハネとお供のホラーゲーム実況第2弾! |
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やっぱり~っ! 15 |
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第1弾を配信してからずいぶん経ったけど、 今も続編を望むコメントが後を絶たないの、 気付いてないはずないよね? |
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ま、まぁ気付いてはいる、けど…… いずれ地上を統べる未来の魔王として、 もっとほかにやるべきことがあるんじゃないかしら? 16 |
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あなたを敬愛する眷属達の声に応えることも、 りっぱな王の務めです。 やりましょう! ね!! |
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い、いや、だから―――― 17 + |
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あっ!? ご、ごめん、今日はもう帰るわ! また明日ね! 18 |
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へっ!? ちょ、ちょっと、善子ちゃ――――行っちゃった |
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突然どうしたんだろう? 時計を見た途端に慌て出したけど…… 急用でも思い出したのかな……? |