上原歩夢/故事/15話 思い出のりんご
外觀
| 角色 | 文字 | |
|---|---|---|
| 大丈夫だから…… そんなに落ち込まないで……ケホケホ 1 | ||
| お、落ち込まないでなんて無理だよ〜! 歩夢ちゃん! 風邪うつしちゃってごめん!! | ||
| ううん、あなたの部屋に行ったとき、 マスクをしていかなかった私が悪いし 3 + | ||
| 違う! みんなに帰ってもらったとき、 歩夢ちゃんにも帰ってもらうべきだったんだよ | ||
| みんなに風邪をうつしちゃいけないとは思ってたのに、 なんで歩夢ちゃんにはそう思わなかったんだろう | ||
| みんなと同じように、歩夢ちゃんにだって うつる可能性はあるのに…… | ||
| ふふっ、なんでかな? いつも一緒にいたから? 4 | ||
| うう……そうかもしれない。 いつもとなりにいるのが当たり前で……。本当にごめん! | ||
| 本当に平気だから、気にしないで 5 | ||
| 歩夢ちゃん…… | ||
| それに、あなたから貰ったものなら、風邪だって…… 6 | ||
| え? | ||
| なーんて♪ 7 | ||
| ねえ、私になにかできることある? | ||
| うーん……じゃあ、りんごが食べたい……かな 8 | ||
| わかった! ちょっと待っててね! | ||
| うん、おいしい♪ 11 | ||
| でも……ふふふっ 12 | ||
| 笑わないでよー! | ||
| も、もう、笑わないでよー! | ||
| ふふっ、ごめんね。 頑張って剥いてくれたんだなって思って♪ 13 | ||
| どうかした? | ||
| どうかした? | ||
| ううん、昔から、私が風邪をひくとあなたはりんごを うさぎの形に剥いてくれたなって思って…… 14 | ||
| ねえ、昔もこういうことあったよね | ||
| こういう……? 15 | ||
| 私が風邪を引いて、学校のノートを届けてくれた歩夢ちゃんが 私の部屋で居眠りしちゃって…… | ||
| あはは、あったね、そんなこと。 あなたが起きるのを待っていたらつい寝ちゃって…… それでそのあとすぐ私も風邪を引いたんだった 16 | ||
| なんか、変わらないね、私たち | ||
| うん、そうだね。 ずっとこんな風に仲良しでいられたらいいな…… 17 | ||
| あの頃みたいなこと、もう一つしてもいい? | ||
| え? 18 | ||
| 歩夢ちゃんが眠るまで、手を握ってるよ | ||
| うん、お願いします 19 + | ||
| はやくよくなってね、歩夢ちゃん! | ||