松浦果南/ダイバーの手記
外觀
< 松浦果南
| 角色 | 文字 | |
|---|---|---|
| こんにちは~ | ||
| …… 1 | ||
| ……果南さん? | ||
| ん? あっ、いらっしゃい! ごめん、気付かなかった。店番中だっていうのに…… 2 | ||
| それにしても、お店の方に来るなんて、 とうとうキミもダイビングを始めてみたくなっちゃった? 3 | ||
| えっ!? いや、そういうわけではないんだけど…… 今日、学校お休みでしょう? どこかお出かけ出来たらいいなって思って | ||
| でも、お店にいなくちゃならないんだよね。 無理かな…… | ||
| いや、店番はお昼まででいいって言われてるから、 もうすぐ上がれるよ 4 | ||
| 本当? じゃあ、待っててもいい? | ||
| いいよ。わざわざ誘いに来てくれたなんて嬉しいなぁ♪ 5 | ||
| そういえば、私が来た時、何かやってたみたいだけど…… 何してたの? | ||
| ああ、これを書いてたの 7 | ||
| 何? これ。手帳……? | ||
| ログブック。ダイビングの記録を付けておくものだよ。 潜った場所や日時、深度、水温、その他諸々を書き留めておくの 8 | ||
| へえ~。すごい、細かい項目がたくさん! あれ? 一番新しいページ、日付が今日だ | ||
| そう。今朝潜った時の分を書いてたんだよ。 いつもは海から上がって着替えたらすぐ書いてるんだけど、 今日は店番頼まれちゃったからさ 9 | ||
| 店番終わってから書こうと思ってたんだけど、 どうしても記憶が新しいうちに書いておきたくて 10 | ||
| それで、お客さんが途切れた時を狙って書いてたんだね | ||
| そのせいでキミにすぐ気付けなかったけどね。 だめだな~、やっぱりお店にいる間は真面目に店番してないと 11 | ||
| あはは。でも、誰も見てない時って 自分の好きなことやりたくなっちゃうよね。分かるよ~ | ||
| ねぇ、ログブック、もっと見せてもらってもいいかな? | ||
| いいよ。どうぞ 12 | ||
| ありがとう | ||
| (海で会った魚のこととかも書いてるんだ! それに、海の様子も詳しく書いてあって面白い! 果南さん、ほんとに海が好きなんだなぁ) | ||
| 今はまだ内浦の海しか記録出来てないけど、 いつか、もっと色んな海の情報を そこに書き込めたらいいな、って思ってるんだ 13 | ||
| 出来るよ! 果南さんならきっと世界中の海を渡り歩く 凄腕ダイバーになれるんじゃないかな | ||
| そして、果南さんの海への愛が詰まったログブックは、 世のダイバー達のバイブルになるんだよ! | ||
| あっははは! 何それ、マンガのキャラクターみたい! 14 + | ||
| けど、いいね。いつか世界中の海を網羅して、 ダイビング事典でも作っちゃおうかな~♪ 15 | ||
| いいなぁ、読んでみたい! | ||
| 果南さんのダイビング事典! いいなぁ、読んでみたい! | ||
| ふふふ、もしも本当に完成したら、 その時はサイン付きでプレゼントしてあげるよ♪ 16 | ||
| 私も何かお手伝いしたいな | ||
| それいい! 素敵! 私も何かお手伝いしたいな | ||
| ほんと? じゃあ、その時はキミも一緒に世界の海を回ろうか。 未来の凄腕ダイバー・果南の頼れるバディとしてね♪ 17 | ||