上原歩夢/故事/25話 足りないもの?
外觀
| 角色 | 文字 |
|---|---|
| いらっしゃい、歩夢ちゃん | |
| こんにちは。 あのね、歌詞ができたから、見てもらいたくて 1 + | |
| もうできたの!? すごいね!? | |
| えへへ…… だって、あなたがすごくすてきなメロディを作ってくれたから 2 + | |
| これが歌詞なんだけど……どうかな? 3 + | |
| ふんふん…… | |
| まっすぐな歌詞だね | |
| 歩夢ちゃんらしくて、まっすぐな歌詞だね! | |
| そ、そうかな? でもそれって、 あなたがまっすぐな曲を作ってくれるからだと思う…… 5 + | |
| この歌詞好きだなあ | |
| 私、この歌詞すっごく好きだなあ…… 歩夢ちゃんらしいよ | |
| わ、私だってあなたの作る曲、好きだよ! 6 + | |
| でも……歌詞は確かにいいと思うんだけど…… これってSF研究部の映画のイメージソングだからなあ…… | |
| もしかしたら、もう少し登場人物の心情っていうか、 イメージを入れてあげてもいいかもしれないね | |
| どういうこと? 7 | |
| あ、これは私の思いつきだから絶対ではないよ? | |
| ただ、もっと意思の強い感じ……自分勝手っていうと 違うかもだけど、自分のわがままを貫き通すんだ、っていう 主人公の決意が伝わってくる感じがあるといいかも | |
| あの映画では、地球が火星に乗っ取られることは 運命だったのかもしれない。 でも、主人公は運命を覆してやる!って頑張るお話でしょ? | |
| うん。 歴史を変えちゃうことになる、 ってセリフがあったよ 9 | |
| 火星人のせいじゃなくて、 主人公が何度もタイムリープすることで 変わった運命もあったよね? | |
| うん。そのことで主人公はすごくショックを受けて、 一度はくじけちゃうの 10 | |
| でも、結局あきらめなかった | |
| そうだね。全部を良い方向になんて持っていけない、 私は正義の味方なんかじゃない、 私のために運命を変えたい、って言ってた 12 + | |
| 自分のわがままだってわかってる、とも言ってたよね。 そういうところを入れてみるのはどうかな? | |
| ほら、セリフであったよね? 「私が私のために全てをかけてなにが悪いの?」って | |
| あれってすごくわがままだけど、 私は主人公のこと好きになっちゃったよ + | |
| そうだね。 主人公の気持ちが詰まってるセリフだもんね 13 + | |
| どう? | |
| わがまま…… むずかしいなー 14 + | |
| あはは…… 歩夢ちゃんはわがまま言わないもんね…… | |
| じゃあさ、わがままになる練習をしてみない? | |
| え? わがままの練習? 15 | |