ストーリー/解けゆくもの
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スクールアイドルが大好きな人たちに話を聞いているあなた。美里に聞いた愛の話は知らないことばかりだった。左月・右月から栞子への熱い思いを聞いた帰り、たまたませつ菜に出会って……?
角色 | 文字 |
---|---|
Player | 左月さん、右月さんの話も熱かったな。 あれを聞いたら栞子ちゃん顔真っ赤にしそう……。 早く帰ってメモの整理をしようっと |
Player | ん? あれって…… |
Player | せつ菜ちゃん! |
せつ菜 | あ、こんにちは。 こんな所で出会うなんて奇遇ですね 3 + |
Player | うん、買い物? |
せつ菜 | ふふ、実はこれから母とデートなんです 4 + |
Player | そうなんだ、どこに行くの? |
せつ菜 | 映画です。 今日は仕事が早く終わるというので、 一緒に行こうということになりまして 5 |
Player | そうなんだ。 お母さんとデートなんていいね |
せつ菜 | はい! 6 + |
せつ菜 | 実は…… 今日観るのは、私が大好きな戦隊ヒーローの映画なんですよ 7 |
Player | え、それって…… |
せつ菜 | えへへ。 今、両親に私の好きなことの話をしているんです 8 + |
せつ菜 | 私が本当は、スクールアイドルが大好きで、 アニメや小説や漫画が大好きで、 お友達もお母さんもお父さんも大好きだ、ってことを 10 |
Player | そうなんだ…… |
せつ菜 | 私のライブの動画も見てくれました。 それで、スクールアイドル活動も応援してもらえて…… 11 |
Player | すごい! よかったね! |
せつ菜 | はい! ふふ、本当はもっと全力で大好きを伝えたいんですが、 両親をびっくりさせないように、まだちょっと我慢です 12 + |
Player | あはは。 せつ菜ちゃんの全力はすごいもんね |
Player | でも、よかった。 ご両親とちゃんと話せて…… |
せつ菜 | あなたのおかげです…… あなたが背中を押してくれたからなんです 13 |
せつ菜 | 私、こんなすてきな時間の過ごし方ができるとは 思ってもみませんでした 14 |
せつ菜 | 大好きな母と大好きな映画を観に行けるようになるなんて…… 15 |
Player | せつ菜ちゃん…… |
せつ菜 | 私は、「優木せつ菜」を守るために、 周りに嘘をついて、親にとってのいい子の仮面をかぶってきました 16 |
せつ菜 | もちろん、生徒会長だって自分でやると決めたことで、 嫌々だったわけではありません 17 |
せつ菜 | でも、本当の本当に それが大好きと言えるかと聞かれたら…… 答えられなかったと思います 18 |
せつ菜 | それに、自分では隠していたつもりでも、 栞子さんには最初から見抜かれていましたから 19 |
せつ菜 | 私、本当は自分が思っていたほど器用じゃないんです。 ひとつのことしかできないんですよ…… 20 |
せつ菜 | だから、限界が来る前に、 ちゃんと自分の大好きと向かい合うことができてよかったです! 21 |
Player | せつ菜ちゃんが、一歩を踏み出したからだよ |
せつ菜 | ふふ、ですからそれは、あなたのおかげですよ 22 + |
せつ菜 | 私、とっても自由な気持ちです。 自分にも両親にも周りにも、 しっかり向き合うことができましたから 24 |
せつ菜 | 今の自分のことが大好きです! 25 |
せつ菜 | ひとつのことをとことん全力でやり抜く自信があります。 それは誰にも負けません 26 |
せつ菜 | 「大好き」を世界中に溢れさせるスクールアイドルに、 絶対になってみせます! 27 |
Player | せつ菜ちゃんなら絶対になれるよ。応援させて! |
せつ菜 | それはこちらからお願いしたいです! そもそも、あなたがいなければ今の私はいないんですから 28 |
せつ菜 | あなたは私にとっての救世主、英雄、ヒーローです! 29 |
Player | あっ! ヒーローって言えば、映画の時間は大丈夫? |
せつ菜 | え? 30 |
せつ菜 | ああっ! 待ち合わせ時間が迫ってました! 32 |
せつ菜 | す、すみません! なんだか気分が盛り上がってしまって恥ずかしいことを…… 33 + |
Player | いや、別にいつものせつ菜ちゃんだったよ? |
せつ菜 | そ、そうですか…… 34 |
せつ菜 | ふふっ。やっぱりこれが私ですね! 35 + |
せつ菜 | では、また! 36 |
Player | うん、映画楽しんでね! |
せつ菜 | はい! 37 + |