ハイキングでリフレッシュ!/第6話
角色 | 文字 |
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彼方 | 花丸ちゃん、何してるの~? 2 |
花丸 | 野鳥観察の準備ずら。 せっかく図鑑や双眼鏡を持ってきたから、 ちゃんと使ってみたいんだ 3 + |
彼方 | 絵里ちゃんが見つけた時は逃げられちゃったもんね~。 でも、鳥っていざ探すと意外に見つからなそう……。 気付いたらいるって感じだよね 4 |
花丸 | そうだね。特にここは街の中と違って木がたくさんあるし、 大きい鳥ならともかく、小さい鳥は枝や葉っぱに遮られて、 余計見つけにくいと思う 5 + |
花丸 | だから、まずは周りの音をよーく聴くずら。 風の音、木が揺れる音、せせらぎの中に聞こえる鳥の声を つかまえる。それが野鳥観察の入口ずら! 6 |
彼方 | 目よりまず耳か……なるほどね~。 彼方ちゃんも、隠れてる鳥の声、 つかまえてみよ~ 7 + |
絵里 | 海未、何を見てるの? 8 |
海未 | この山の地図です。さすがに10kmや20kmも走ってきたわけでは ありませんから、元の道からもそう離れてはいないと 思いますが 9 |
絵里 | なるほど……! ハイキングコースの周辺に水場の記載があれば、 それはこの場所のことかもしれないわね 10 |
海未 | ええ。ここがどこか分かれば、 どちらに進めば戻れるのかも分かります。 必ず帰り道を割り出して、ハイキングを再開しましょう! 11 |
花丸 | 楽しかった~♪ 鳥さん、可愛かったずら♪ 12 |
彼方 | 頑張れば結構見つけられるもんだねぇ 13 |
海未 | 花丸、彼方! 帰り道が分かりましたよ。 休憩も充分取りましたし、そろそろ出発しましょう 14 |
花丸 | 良かったぁ。戻れるんだね 15 |
絵里 | ……あら? 善子は? 彼方達と一緒じゃなかったの? 16 |
彼方 | ? 善子ちゃんは絵里ちゃん達と 一緒にいると思ってたんだけど…… 17 |
海未・絵里・彼方・花丸 | ………… 18 |
海未 | あああああ! せっかく正しい道に戻れるという時に、どうしてまた……! 善子はいつからいないのですか!? 20 + |
花丸 | え、えっと、みんなでお茶を飲んだ時はまだいたよね。 それから川原をうろうろしてたような…… いや、山のほうに歩いて行ったような……? 21 |
絵里 | 困ったわね。下手な方向を探したら、 今度こそ本当に帰り道が分からなくなっちゃうわ 22 |
海未 | ああもう、どこに行ったのですか、善子――――っ!! 23 |
善子 | 善子ではない! ヨハネである!! 24 |
海未・花丸・絵里 | いた! 25 |
善子 | 嘆くのはおやめなさい、リトルデーモン達。 ヨハネはいかなる時もあなた達のそばを離れはしないわ! 27 |
彼方 | 今の今まで離れてたじゃん……。 どこ行ってたの~? 28 |
善子 | この領域の主たる山神の元へ挨拶に行っていたの。 いくらヨハネが高位の堕天使とはいえ、 他者の領域に無断で踏み込むのはさすがに無礼でしょう? 29 |
海未 | 善子…… もっとほかに言うことがあるのではありませんか……? 32 + |
善子 | ひぃっ! かかか、勝手にいなくなってごめんなさい……! 33 + |
絵里 | あら? 善子、服に何か付いてるわよ。 花びら……かしら? 34 |
善子 | あっ、そうだった! みんなに見せたいものがあるの。 ちょっとこっちに来て! 35 + |