ヨハネと花陽の事件簿/第5話
角色 | 文字 |
---|---|
花陽 | ねえ、善子ちゃん 1 |
善子 | 善子じゃなくて、名探偵ヨハネ! なによ? 2 + |
花陽 | 家庭科室ってどこだろう? 3 |
善子 | だから、私が知るわけないじゃない 4 |
花陽 | せっかく歩夢さんに聞いたけど、 また迷子になっちゃったんじゃない!? 5 |
善子 | もう、どこかに地図とかないのかしら? こうしてる間に逃げられちゃうじゃない 6 |
花陽 | 慌てて出てこないで、 歩夢さんに行き方を聞いておけばよかったよ〜! 7 |
善子 | 戻って聞こうにも、 もう今どこにいるのかもわからないのよね…… 8 |
花陽 | はあ……。いっぱい動いてお腹すいちゃったな。 誰かいたら、購買の場所も教えてもらいたい…… 9 + |
善子 | このタイミングで教えてもらうのが購買!? 10 |
花陽 | えへへ、ニジガクの購買って いろんなものがあるみたいだから 11 + |
花陽 | それはともかくとして、どうして怪盗Kは テーブルクロスなんか盗んだのかな? 12 |
善子 | ん〜……家にテーブルクロスがない、とか? 13 + |
花陽 | そんな理由で? 14 |
善子 | 怪盗の考えてることなんかわからないわよ。 まあ、でも捕まえてみればわかるでしょ。 どうしてそんなこと気にするのよ? 15 + |
花陽 | うん、動機がわかれば、犯人像が見えてくるかなと思って。 ヨハネちゃん、怪盗が置いていったカードを見せてくれない? 16 |
善子 | これを見てどうするの? ヒントなんかどこにも書かれてないわよ 17 |
花陽 | ちょっと見てみたくって。 こんなの残していくなんて、いかにも怪盗って感じだよね 18 |
善子 | 私たちに対する挑戦状のつもりなら面白いじゃない。 必ず捕まえてみせるわ! 19 |
善子 | はい。これがカードよ 20 |
善子 | ……って、なんでここでメガネ? 22 |
花陽 | え? 23 |
花陽 | えへへ……。だって、ミュージカルでは、 助手が集中するときにメガネをかける設定でしょ、 だからやってみようかなって 25 |
善子 | ずいぶん役になりきってるじゃない 26 |
花陽 | 善子ちゃんが本気なんだもん。 探偵の本気に応えないなんて、助手失格でしょ? 27 |
善子 | いい心がけだけど、善子じゃない、 ヨ・ハ・ネ! 28 |
花陽 | あれ……? くんくん……このカード、いい匂い…… 29 + |
善子 | そう? 私は全然感じないけど? 30 |
花陽 | ううん。やっぱりするよ。 この匂いって―― 31 |
彼方 | あれ〜? 善子ちゃん、花陽ちゃんだ~ 34 |
善子 | ヨハネだってば! ……って、彼方じゃない! いいところにきてくれたわ! 聞きたいことがあるんだけど…… 35 + |
彼方 | ごめ~ん、彼方ちゃん家庭科室に行かなきゃいけないから~。 じゃあね~ 36 + |
善子 | 家庭科室に行くなら私達も――って、はやっ! 追いかけるわよ花陽! 37 + |
花陽 | 彼方さんからした……匂い…… 38 |
善子 | え? 39 |
花陽 | わかった……! 41 |
善子 | え? なに? 42 |
花陽 | 善子ちゃん、私わかったよ! 行こう!! 43 |
善子 | な、なんなのよお〜〜!? 45 |