ヨハネと花陽の事件簿/第7話
角色 | 文字 |
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善子 | みんな、集まってくれてありがとう。 私たちを恐怖のどん底に陥れた怪盗Kの正体がわかったのよ!! 1 + |
絵里 | なんだか随分と大げさなことになってるわね…… 2 |
歩夢 | まあまあ、絵里さん……。 それで善子ちゃん、怪盗の正体って? 3 + |
善子 | ふっふっふ……。 犯人は、この中にいるわ!! 4 + |
果南 | この中って……どういうこと!? 6 |
善子 | いくわよ! 花陽! 7 |
花陽 | うんっ! 8 |
善子 | 「この世に存在する、あらゆる謎の迷宮を」 10 |
花陽 | 「解き明かすのは私達」 11 |
善子 | 「どれだけ巧みなトリックも」 12 |
花陽 | 「私達の手にかかれば、たちまち霧消」 13 |
善子&花陽 | 「真実という名の扉を開くのは、私たち!」 14 |
善子 | そう、犯人は、怪盗Kは…… 15 |
善子 | あなたよ。 ……彼方!!! 17 |
彼方 | え~、彼方ちゃん知らないよ。 濡れ衣だよ~ 18 + |
絵里 | なんで彼方だと思ったの? 19 |
善子 | 教えてあげましょう! 私と花陽は、彼方に 「小道具が盗まれた」としか言わなかったのに、 彼方はなぜかそれがテーブルクロスだと知っていたからよ! 20 + |
彼方 | え~、それは…… 21 + |
善子 | なぜ盗まれたものが テーブルクロスだとわかったのかしら? 22 |
善子 | 答えは1つ。それは、 彼方がテーブルクロスを盗んだ本人だからよ! 23 + |
善子 | さあ、素直に認めなさい、怪盗K! 24 |
彼方 | テーブルクロスがなくなったっていうのは、 果南ちゃんに聞いてただけだよ〜 25 |
果南 | そうだね。確かにテーブルクロスがなくなったことは 話したけど、怪盗の話はしなかった 26 |
絵里 | これでは、彼方が怪盗だと決めつけることはできないわね 27 |
善子 | ふふふ、甘い甘い、甘いわね! 28 + |
花陽 | 穂乃果ちゃんちのお菓子より甘くて、 ほっぺたが落ちちゃいそうだよ! 29 |
善子 | さあ、花陽。言い逃れができない 決定的な証拠を突きつけてあげなさい 30 |
花陽 | 彼方さんは、私達の話を聞くまで 怪盗の存在を知らなかったんだよね? 31 |
彼方 | うん。全然知らないよ~ 32 |
花陽 | じゃあ……、どうして怪盗Kが残していったカードから、 彼方さんが持ってた焼きおにぎりと同じお味噌の匂いがするの? 33 |
彼方 | 偶然じゃないのかな? お味噌なんてどこにでもあるものだし 34 |
善子 | 彼方……。あなた、言ったわよね? 焼きおにぎりに使っているお味噌は、彼方の手作りだって。 つまり、そのお味噌は彼方だけが持っているものなのよ! 35 + |
善子 | さあ、言い逃れできるものならしてごらんなさい! 36 |
彼方 | ふふふふふ…… 37 + |
彼方 | よくぞこの謎を解き明かした、 名探偵ヨハネに助手花陽! 40 |
彼方 | 大怪盗Kこと彼方ちゃん、ここに見参! なんちゃって~ 41 |
善子 | ついに認めたわね! 42 |
花陽 | 彼方さん! どうしてテーブルクロスなんか盗んだの!? 43 |
彼方 | ふっふっふ……。 これには、ふか〜い理由があるんだよ〜 44 + |
彼方 | なかなか息の合わない2人のために、 彼方ちゃんたちみんなで考えて、 一芝居打たせてもらったのだ〜! 45 |
善子&花陽 | ええ〜〜〜〜!? 46 |
絵里 | 結果、2人で協力し合い、 こうして真相に辿りつくことができたわね 47 |
歩夢 | さっきのセリフ、2人の息ピッタリだったね。 まるで本物の探偵と助手みたいだったよ! 48 |
果南 | だね。今なら振り付けもピッタリ合うと思うよ 49 |
花陽 | そ、そういうことだったんだ……。 確かに、うまくいきすぎてたもんね……。 うう、恥ずかしい! 50 + |
歩夢 | 恥ずかしくなんてないよ! 花陽ちゃん、かっこよかったよ〜 51 |
絵里 | 最初は半信半疑だったけど、彼方の作戦通りだったわね。 まさか本当に、お味噌の匂いに気がつくなんて 52 |
果南 | そこは、さすが花陽ちゃんだよね 53 |
花陽 | なんだかたくさん迷惑をかけてたんだね。 ごめんね 54 |
歩夢 | 気にしないで。 私たちだってみ〜んな楽しんじゃってたし♪ 55 |
善子 | そこまで期待されていては、応えないわけにはいかないわね! 迷惑をかけたお詫びは舞台でお返しするわ 56 |
彼方 | この怪盗Kがここまで追い詰められたんだから、 2人はもう立派な探偵と助手だよ! ミュージカル絶対楽しくなりそうだね 57 |
善子&花陽 | もちろん! 58 |