青春のアイススケート/第5話
角色 | 文字 |
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せつ菜 | 1回戦は凛さん、2回戦は鞠莉さんの勝利。 両チーム1勝1敗の同点……! 1 |
鞠莉 | 次のゲームで全てが決まる……出番よ、真姫! 2 + |
真姫 | えっ? わ、私!? 3 + |
せつ菜 | 真姫さん! 私達の想いをあなたに託します。 どうか栄光の勝利をつかんでください! 4 + |
真姫 | いや、ちょっと…… も、もういいでしょ、引き分けってことで 5 |
せつ菜 | やる前から諦めてはいけません! 大丈夫です真姫さん、あなたならできる! あなたが銀盤の上で華麗に舞う姿が私には見えます! 6 + |
真姫 | ちょ、迫って来ないで……! そんなに勝負がしたいなら、 せつ菜か鞠莉のどっちかがもう一度出ればいいでしょ! 7 |
真姫 | 私はスケート対決するつもりで来たわけじゃないのよ! ただの付き添いだって最初に言ったじゃない! 8 |
せつ菜 | あみだくじに名前を書いた時点で 対決に同意したと見なします 9 |
鞠莉 | 諦めるのよ真姫、いえ、勝負は諦めないでほしいんだけど…… これはそう、乗り掛かったシップ! 全ての勝負が終わるまで下りることはできないわ! 10 |
凛 | 湿布? 11 |
せつ菜 | 船ですね 12 |
曜 | ここまでやったんだし、決着はちゃんとつけようよ。 かすみちゃんのほうはもう準備万端―― ……あれ? かすみちゃんは? 13 + |
凛 | にゃ? ……あ、いた。かすみ~ん! どこ行くの? そっちはエントランスだよ。 外に出ちゃうよ~ 14 + |
かすみ | ぎくっ! や、やだな~、凛ちゃん、 そんなの分かってるってば。 ちょーっとのど渇いたから自販機行こうと思っただけで…… 15 + |
曜 | 自販機ならベンチの奥にあるよ。 ほら、すぐそこ 16 |
かすみ | えっ!? あ、ほ、ほんとだぁ…… 17 + |
凛 | もうすぐかすみんの勝負が始まるんだから、 早く準備するにゃ~♪ 18 |
かすみ | ちょ、引っ張んないで、うああ、勝手に靴履かせるな~っ! かすみんは他人に靴履かされると全力出せなくなっちゃうの! 19 + |
真姫 | 何訳分かんないこと言ってるんだか…… 滑れないんでしょ、ほんとは 20 |
かすみ | なっ! 21 + |
真姫 | 最初は自信満々だったみたいだけど、 フィギュア対決で鞠莉が技を披露したあたりから 顔が強張ってたもの 23 |
かすみ | そそそ、そんなわけないし!? 誰より可愛くて完璧なかすみんがスケートもできないなんて、 そんなの全然あるわけないでしょ! 24 |
かすみ | ていうか、滑れないのは かすみんじゃなくて真姫ちゃんのほうなんじゃないの? 全然滑ろうとしないし 25 |
真姫 | はぁ? なんでそうなるのよ。 私は滑る気が無いだけで―――― 26 + |
鞠莉 | はいはい♪ 滑れるか滑れないかは、 リンクに上がれば分かることよ♪ 27 |
凛 | かすみんのスケート靴、準備ばっちりにゃ! 28 |
かすみ | うわああ! いつの間にかひもまでしっかり結ばれてる! 29 + |
せつ菜 | あっ、どこに行くんですか真姫さん! 今こそ輝く銀盤に勇姿を刻む時ですよ! さぁ! 30 + |
真姫 | ひい! は、離して……! 31 + |
曜 | よーし! じゃあスケート対決3回戦、いってみよー♪ 32 |