ストーリー/お祭り前夜
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悩んでいた歌詞もバリバリと書き上げいつもの調子に戻った千歌。 いよいよサマーフェスティバルを明日に控え、期待のボルテージが高まっていく。
| 角色 | 文字 |
|---|---|
| ワン、ツー、スリー、フォー、ここで! 0 | |
| ポーズ……ッ! 出来たぁ! 2 + | |
| ふー……。パーフェクト、なんじゃない? 4 + | |
| い、一番不安だったところ、ちゃんと出来るようになったよ~っ 5 + | |
| やったずら~っ 6 | |
| みんな、タオルとドリンク持ってきたよ! どうぞ! | |
| ありがと~。はぁ、つめた~い…… 7 + | |
| ダンス、すごく良かったよ! 完成度だけじゃなくて、気迫っていうか、見てるだけで心臓が わしづかみにされるみたいで……! | |
| ありがとう。 そう言ってもらえると自信が湧いてくるよ~♪ 8 | |
| まだ練習段階ですわよ 9 | |
| 分かってる。でも、練習でもこんなにすごいのに、ちゃんと ステージで観たらどうなっちゃうのか、ちょっと怖いくらい | |
| 本番はこんなものじゃないわよ。完成された魔の波動は、 祭りの舞台から地上を包み込み全人類を闇の眷属に、もごっ 10 + | |
| はいはい。ちゃんとタオルで汗を拭くずら~ 12 + | |
| ダンスもばっちり仕上がってるし、これなら、 明後日の本番も自信を持って臨めそうだね 13 | |
| そうね。 素敵な歌も完成したし、ね 14 | |
| えへへ♪ 15 | |
| さて、どうする? もう1回通してやってみようか? 16 | |
| そうですわね。 サマーフェスティバルが始まれば、 練習時間はほとんど取れないでしょうから 17 | |
| となると、ちゃんと練習出来るのは、 実質今日が最後ってことかしら 18 | |
| じゃあ、最後の練習時間、出来ることをしっかりやって、 本番に備えよう! 19 | |
| では、15分後にもう1度、 最初から通してやってみましょう 20 | |
| ――――あ、今日も太鼓の音が聞こえる | |
| あっちも本番に向けて最後の練習中かな。 太鼓は土日とも演奏があるから 23 | |
| 太鼓の音って、お腹にドンドン響いて気持ち良いよね~。 早く間近で聴きたいな♪ 24 | |
| この音をBGMに帰るのも、今日がラストかしら? ちょっぴり寂しいわね 25 | |
| 家に帰っても聞こえるでしょ? 26 | |
| 分かってないずら、善子ちゃん。 季節と共に流れゆく時間に哀愁を感じるのも、日本人の心ずら 27 | |
| ドヤ顔で言われるとなんか腹立つ 28 | |
| ルビィもそれ、分かるかも。サマーフェスティバルは もちろん楽しみだけど、準備もすごく楽しかったから、 それが終わっちゃうって思うと…… 29 | |
| 始まる前が一番楽しい、なんて言うこともあるしね 30 | |
| 最初にサマーフェスティバルの話を聞いたのが、 つい昨日のことみたい。 ほんと、あっという間に時間が過ぎちゃったね 31 | |
| さぁみなさん、明日はいよいよ本番です。 今夜は早く寝て、しっかり英気を養ってください! 32 | |
| (えーっと、料理販売は10時からで、 それぞれ交代でお祭りを回って……) | |
| (あー、早く寝ないといけないのに 目が冴えてしょうがない……!) | |
| え? は、はい。 どうぞ…… | |
| (こんな時間に、誰だろう?) | |
| こんばんは~ 37 | |
| 千歌ちゃん! どうしたの? | |
| えへへ、明日のこと考えたらドキドキして眠れなくて…… あ、ごめん。もしかして寝るところだったかな…… 38 | |
| ううん、実は私もまだ眠くないんだ。 むしろ徹夜しちゃうんじゃないかって心配なくらい | |
| あはは! ねぇ、それならちょっとお話しない? 39 | |
| いいよ。もちろん | |
| やった~♪ お邪魔しまーす♪ 40 | |
| 千歌ちゃんの家なんだから気にすることないのに | |
| ここは私の家であって私の家ではないのです! 41 | |
| ああ、それもそうか。客室だもんね | |
| ……ライブ、楽しみだね | |
| うん! ライブだけじゃない、サマーフェスティバルの全部が きっと楽しくて素敵なものになるよ 42 | |
| そうだね。私も、そんな予感がする | |
| 曲のこと、相談に乗ってくれてありがとう。 あなたがいてくれたから、あの曲は完成したんだよ 43 | |
| ええ? 私は全然大したことはしてないよ……。 お祭りについて言ったことも、Aqoursと一緒に準備に 参加させてもらえたから言えたことだし | |
| うん。でも、やっぱりあなたがいなかったら、最後の、 完成の形には出来なかったと思う 44 | |
| もしあなたがいなくても、それはそれで別の形になったのかも しれないけど……私は、あなたがいて出来たあの曲が、 すごく良いって思うから 45 | |
| だから、ありがとう! 46 | |
| (千歌ちゃんが言ったように、人と人が巡り合って、 新しい何かが生まれる。それはお祭りだけじゃなくて、 きっとスクールアイドルもそうなんだ) | |
| (私がいたから出来たと千歌ちゃんは言ってくれた。 サマーフェスティバルを彩る最後のピースは、 私とAqoursが出会って完成した) | |
| (サマーフェスティバルの準備をAqoursがしていたこと。 そこで歌う曲を作っている最中だったこと。 そんな時に、私が『ここ』に来たこと……) | |
| (それはきっと、ううん、絶対に……意味のあることなんだ。 スクールアイドルを繋ぐ輪に、私も入れたってことかも しれない) | |
| 私こそ……ありがとう。Aqoursの曲に関われて良かった。 本番、絶対成功させよう! 最後まで全力でサポートするよ! | |
| うん、よろしくね! サマーフェスティバルもライブも、一緒にやり遂げよう! 47 |